最新エントリー

CPVリポート - 最新エントリー



今日は久しぶりに試飲会のレポートです。

2年間のブランクがあるので、ゆるーいコメントから始めますが、どうぞお許し下さい!

Les Toquésの試飲会では、ローヌ地方の生産者が勢ぞろい。
今回の会場は、魚料理で有名な、 Macéo Restautant *マセオ・レストランの二階で行われました。






古くから建っているこのレストランは、オスマニアン・スタイルが魅力。

ゴージャスなインテリアで一度優雅な夕食を味わってみたいです!



Macéo Restaurant
15, Rue des Petits-Champs
75001 Paris
Tel : 01 42 97 53 85
Métro : Pyramide / Palais Royal / Bourse /
Les Halles
 













最初に試飲したのは、スゼットの村でワイン造りを受け継いだ、La Ferme St Martin* ラ・フェルム・サン・マルタンのThomas*トマ
お父さんのGuy*ギーさんもいたけれど、相変わらずのシャイ・ガイ。

今年の出来具合は?

 『2012年・13年が暑いビンテージ。
2014年は爽やかなビンテージ。
2015年はバランスが良いビンテージだよ!』





Blanc 2014 *白2014
(Clairette, Grenache Blanc, Roussanne)

ルサンヌをマセラシオンした後、他の品種とブレンド。
熟成:2/3フードルで、1/3タンク。
ミネラル感◎・繊細で長く続く後味・フレッシュ!
テラスでの一杯かな!


La Gérine 2014*ラ・ジェリンヌ2014
 (Grenache 50%, Cinsault 25%, Carignan 25%)

カリニャンをマセラシオン・カルボニック。
飲みやすさ◎・フルーティー・ほんのりスパイシー。
友達との飲み会のお供に。



Les Estaillades 2014*レ・ゼスタイヤード2014

(Grenache 90%, Counoise 10%)

シラーのようなスパイシーさ・クノワーズが出す野性感・でも口当たりはボリューミーで爽やかでビックリ◎




Les Terres Jaunes 2014 *レ・テール・ジョーヌ2014

(Grenache 80%, Syrah 20%)

繊細度◎・なめらか・より女性的。
ちょっと豪華なディナーに。



Beaume de Venise 2014 *ボーム・ド・ヴニーズ2014
 
(Grenache 85%, Syrah 15%)

熟成:1/2フードルで、1/2タンク。
まろやか・エレガント・14,5°もあるのに酸味がキリットあるので飲みやすい!
これはお肉と一緒に是非!!






続いては、いつも笑顔で出迎えてくれる、Cave d’Estezargues*カーヴ・デステザルグのDenis *ドゥニーさん

 ここの協同組合では、各生産者のブドウ、畑、個人差を尊重してワイン造りをしています。そのためワインの種類はたくさん!でもそれぞれ味わいが全然違うのが面白い!

今年の出来具合は?

 『2014年は天候があまり良くなく、酸味が効いているワインが出来た。
しかし、タンニンももう溶けていて、今すぐにでも飲めるワインでもあるんだ。
2015年はその分醸造しやすく、フローラルなワインになると思うよ。』





Les Bacchantes 2014 *レ・バカント2014
(Syrah 80%, Grenache 20%)

エレガント・フレッシュ・まろやか
仕事帰りの一杯にちょうどいい。




La Coudette 2014
*ラ・クデット2014(Grenache 50%, Syrah 50%)

グルナッシュは、小石のテロワールから収穫されたヴィエイユ・ヴィーニュ。
 野イチゴの香り・よりフルーティー・上品。
ロマンティックな夜に飲みたい!




Pierredon 2014 *ピエルドン2014
(Grenache 50%, Mourvèdre 50%)

コクがありながらも酸味がキリッとしていて、濃厚。
ガッツリ赤を飲みたい人にお勧め。





Sarrelon 2014
*サルロン2014
 
(Grenache 80%, Carignan 10% , Mourvèdre 10%)

ザ・グルナッシュ王道!もう一口、もう一口、と言っている間に無くなってしまいそうな一本。


Perrillière 2014 *ぺリりィエール2014
(Syrah 80%, Grenache 20%)

スパイシー・ココアの香り。
お肉料理には持って来いのワイン。







続いては、Domaine Chaume Arnaud *ドメーヌ・ショーム・アルノーです!

息子さんのThibault*ティボーは、ニュージーランドで活躍していた元プロのラグビー選手。!てことでムキムキです!
しかも喋りやすくて優しくて、もしかして完璧な男性発見?!

ここのワイン造りの特徴は、樽は一切使用しない醸造・熟成なのです!



La Cadène 2013 *ラ・カデンヌ 2013

(Viognier, Roussanne)


アプリコットの香り・フルーティー・まろやか
これは、チーズやシャルキュトゥリーをつまみながら飲みたい一本。




Le Petit Coquet 2014 *ル・プチ・コケ2014
(Grenache 80%, Syrah 20%)

香りは濃厚な赤フルーツ・口当たりは軽く、意外とガブガブいけてしまう、まさに名前通りのワイン。
(Le Petit Coquet = ちょっとイタズラっこなカワイイ子)



Marselan 2014 *マルスラン2014

この品種は、グルナッシュとカベルネ・ソービニョンのハーフなんです。
味わったことのないような、でもなんか懐かしい味わい。
タンニン・ミネラル・フルーツ全てがマッチ。





St Maurice 2014 *サン・モーリス2014
(Grenache 60%, Syrah, Cinsault)

 2013年はシラーの割合が多かったこのキュベ。
2014はグルナッシュのフルーツの香りがたくさん!
なめらかで飲みやすい。




Vinsobres 2012 *ヴァンソーブル2012
 (Grenache, Syrah, Cinsault, Mourvèdre)

25才から90才のブドウを使用
上品で丸みがあって、長く残る華やかな香り。
好きな人と飲みたくなる一本。




La Cadène 2012 *ラ・カデンヌ 2012

(Syrah 33%, Grenache 33%, Mourvèdre 33% - Vieilles Vignes)

フルーティ・三つの品種が綺麗に混じり合ってコクがあるワイン。






久しぶりに会う、Domaine La Roche Buissière *ドメーヌ・ラ・ロッシュ・ビュイシエールのLaurence *ローランスさん。彼女も2人の子供がいる、バリバリ・ママ!お互いの子供の話で盛り上がっちゃいました・・・

ローランスと旦那さんのアントワーヌさんは、フォコン村でワイン・バーを経営!

夏にしかオープンしていないので、もしこのエリアに行く機会があれば、絶対に寄るべき!

2014年は『フルーティーでブドウをかじっているようなジューシーさが特徴的!』




Petite Jeanne 2014 *プチト・ジャンヌ 2014
(Syrah 70%, Grenache 30%)

一杯入れたかと思うとすぐ飲み干しちゃうような、陽気で明るいワイン。
女子会にピッタリかも!





Prémices 2014 *プレミス2014
(Grenache 90%, Syrah 10%)

スパイスの香りと、赤みフルーツのジューシーさがいいバランス!
 土曜日のアペタイザーにどうぞ!




Le Claux 2013 *ル・クロ2013
(Grenache 90%, Syrah 10%)

森の中にいるような、きのこやハーブ、緑の香りがする一本。
ピクニックで飲んでみたいワイン。






Gaia 2013 *ガイア2013
(Syrah 80%, Grenache 20%)

黒コショウ・スパイス・複雑な味わい・そしてとても繊細。
5年後に飲んでみたい、上品なワイン。




FlonFlons 2014 *フロンフロン2014
(Grenache 80%, Syrah 20%)

喉をスーッと通っていく、ミネラルでフルーツ100%のワイン。
友達とのディナーにピッタリ!






Petit Joe 2013 *プチ・ジョー 2013
(Grenache 75%, Syrah 25%)

 爽やかさにビックリ!エネルギッシュでフルーツを口いっぱいに齧っているかのようなみずみずしさ!








次は、娘さんがブースに立って一生懸命接客をしていた、Marcel Richaud *マルセル・リショー

彼のワインは、期待を裏切らない安定した品かやさ!エノ・コネクションの新しいメンバーのYURIもお気に入り!


2014年はタンニンが滑らかに仕上がっているそうです!



Cairanne Blanc 2014 *ケランヌ・ブラン 2014

(Grenache Blanc, Viognier, Roussanne, Marsanne, Bourboulenc)

白コショウの香りが漂い、口いっぱいには柑橘類の風味が広がります。
来年の夏には欠かせない一本です。思わず買いだめしてしまいました!



Terre d’Aigles 2014 *テール・デグル2014

(Grenache, Counoise, Cinsault, Syrah)

アルコール度数が高めのグルナッシュと、逆にアルコール度数が低いサンソーのバランスが取れたワイン。
フレッシュでフルーティ・飲みすぎ注意の一本。



Terre de Galets 2013 *テール・ドゥ・ギャレ2013

(Carignan, Syrah, Grenache, Counoise, Mourvèdre)

熟成度が高く、まさにローヌワインと実感させてくれる一本。
野イチゴの香りが食欲をそそってくる、お肉料理と共にしたい一本。





Cairanne 2014 *ケランヌ2014
(Grenache, Carignan, Syrah, Mourvèdre)

胡椒とインクの香りがする、奥の深いワイン。
飲めば飲むほどハマってしまう、いつでもどこでもハッピーにしてくれる一本。




L’Ebrescade 2012 *レブレスカード2012
 (Grenache 40%, Syrah 30%, Mourvèdre 30%)

このワインは、私が7年前に一目惚れしてからずーっと惚れ続けているワインです。
いつ飲んでもエレガントで華やか。後味が永遠と続き、紫の花畑にトリップしたよう。一回飲むと絶対虜!ちょっとムーディーなディナーにピッタリです!






そして最後は、赤い帽子がトレードマークのJean David*ジャン・ダヴィッドさん

彼のワイン造りは、
『ブレンドをするブドウは、同じタンクで醸造・熟成』

彼のイメージ通り、ワインは全部優しい味わい。







Le Blanc 2014 *ル・ブラン 2014
(Roussanne 50%, Bourboulenc 50%)

ルサンヌから引き出るまろやかさと、ブルブランが生み出すフローラルな香り。
口当たりはサッパリとした柑橘類の味!
ショッピングをした後の一休みに合いそう!




Côte du Rhône 2014 *コート・デュ・ローヌ 2014

 (Grenache 60%, Counoise, Carignan, Syrah, Cinsault)

まだビン詰めしたてだったので、ちょっぴり硬かったですが、サクランボやイチジクの香りが漂う、丸みのある飲みやすいワイン。
これは、もうちょっと寒くなったら、暖かい空間の中で飲みたい一本。



Séguret 2013 *セギュレ 2013
(Grenache 70%, Cinsault, Syrah, Counoise, Carignan, Mourvèdre)

チョコレートやレグリスの香り、イチゴやアニスなど、次々と誘ってくる香り達が魅力的。 これからの季節にはピッタリ!
サクランボソースを添えた、マグレ・ドゥ・カナール(カモ肉)と一緒に飲んだら美味しそう!




Beau Nez 2014 *ボー・ネ2014
(Grenache, Carignan)

スミレの花やレグリスの香りが漂い、濃厚だけれど酸味があってスッキリと飲めるワイン。
友達と語り合っているときにあったら嬉しい一本。



Les Levants 2014 *レ・ルヴァン 2014
 
(Grenache 60%, Carignan, Mourvèdre)

 ジャンさんの宝物の、60才のカリニャンのブドウを使用したキュベ。
赤フルーツの華やかな味わいと、まろやかに蕩けたタンニンが、最高なワインへと仕上げています。
美女と野獣のワン・シーンのように、暖炉の前でお食事をしながら飲みたいです。





Les Couchants 2014 *レ・クシャン 2014

(Grenache 70%, Counoise, Mourvèdre)

レ・ルヴァンとはまた違い、より野性的なワイン。木や森、爽やかな香りとイチジクやプラムの濃厚な香りがマッチしていて滑らかなワイン。
これはもうちょっと時間が経ったら飲んでみたい一本。




Asami
Photos : Kisho

 
お久しぶりです、アサミです。

今日は、何年かぶりのレストラン・レポートです!



今回訪れたのは、Cirque d’Hiver*シルク・ディヴェール(サーカス)の手前にある、一年前にオープンしたビストロです!
その名もLe Clown Bar *ル・クルーン・バー*ピエロ・バー!!ここは、サーカスのメンバーやお客さんが昔入り浸りしていた隠れバー。

Restaurant Clown Bar
114, rue Amelot
75011 Paris 
TEL : 01 43 55 87 35
Métro : Filles du Calvaire, Oberkampf, Saint-Sébastien-Froissart




一年前、サチュルヌ(Saturne)で働いているEwenさんとSven さんがここを買い取り、ヴィヴァン・ターブル(Vivant Table)で働いていたアツミ・シェフと組み、今では、自然派ワインがジャンジャン出てくる最高なビストロにリニューアル!

インテリアも、ほぼそのままで、
あちらこちらにピエロの顔が!
天井もおしゃれ!




今日は土曜日!
しかも天気のいい土曜日!

パリでは、
*週末+ポカポカ=テラスでお食事*
が一般的!

それにしても、お客さんがノン・ストップで入ってくる!




サービスのCaroline*カロリンヌが、アペタイザーに出してくれたのは、Domaine La Bohème*ドメーヌ・ラ・ボエム, Patrick Boujou*パトリック・ブジュー のシャルドネ・ペティヤン
爽やかで、フルーティーで、まるでロワールのシュナンと間違えてしまうサッパリ感!
真冬でも、ちょっとポカポカしている日には口にしたい一本!


ここで稲増さんがチョイスしたワインは、Philippe Jambon の Les Batailles sur la Roche Noire 2008
香りはまさにピノ・ノワール!まだまだフレッシュで酸味が感じられ、ゆっくり飲んでいくと、赤フルーツの甘みとまろやかさがジュワジュワと体の中から湧き上がってくる感じです。
一言でいうと・・・『一本じゃ足りない!!次回はマグナムで!』です。




 そして一気に料理紹介です!

『タパス的なおつまみ、そして締めにお肉を』スタイル。


ピーチ、

インゲン、

そしてブラタ(モッザレラ・チーズをさらにクリーミーにしたチーズ)

の盛り合わせ。




イチジク、 

スモークされたウナギ、

フォアグラ、

パリパリ・クレソン

の盛り合わせ。




フランボワーズ、

コリアンダーの花、

生のカツオ、

の盛り合わせ。




パイに包んだ鳥のお肉に、ジロールのキノコ入りのサラダ(ラッキ~)!














これに合わせてもらったワインは、Domaine Le Scarabée*ドメーヌ・ル・スカラベ、Isabelle Frère (イザベル・フレール)のワイン!
コクがあり、太陽を感じながらも、エレガントで飲みやすいワイン。

ラベルが何といってもかわいい! Le Scarabée とはカブトムシのこと!


彼女のワインはここ数年でスタイルが変わり、とても飲みやすくなりました。南仏でありながらも重くなく、ガブガブいけちゃいます!

 



皆さんも、
もしパリでサーカスを見る機会があったら、
是非隣のこのビストロで一杯飲んで休んでいって下さい!

勿論、サーカスに行かなくても、
V
ous êtes les bienvenus *You are welcome
!


チームもフレンドリーで、何といってもインテリアが楽しくてトリッキー!














フォークとナイフを頼んだら、テーブルの中に入ってるよ!と。 よく見たら引き出しがついてて、引っ張ってみたらセットが! 知らなかったのは私だけ?!ちょっと恥ずかしかったです・・・
 

南フランス・ルシオン地方収穫開始!

                            JOLLY FERRIOL-ジョリー・フェリオル

 

15年は史上最高に美味しい微発泡酒、PET ‘NATができるだろう!!



毎年、フランスで最も早く収穫を開始するのが、ここジョリー・フェリオル醸造である。8月中旬に収穫を開始。世界中から取り合いの超人気ワイン、ジョリー・フェリオルの微発泡酒、PET ‘NAT用のムスカ品種を収穫。キリっとした酸を残す為に、完熟の手前で収穫する。

今年はフランス中で大騒ぎの40度に達する高温だった。しかし、ここルシオン地方は毎年の猛暑で、ここの葡萄木達なもう慣れている。

2015年の猛暑はここでは、別に驚くことでもない。 昨年の方が1週間早く収穫を開始したほどである。

シスト土壌で育つムスカは、キリっと締まった酸を残してくれる。シスト土壌独特の冷たいミネラル感がこの微発泡酒の人気の理由だ。 何て美味しいんだろう!


今年は、晴天日が多く乾燥度が強かったのと、タラモンターヌと呼ばれる風も強くて、更に乾燥度が激しかった。 お蔭で、病気の発生が皆無だった。腐った葡萄が一粒もない健全な葡萄を収穫完了した。しかも、強風のお蔭で酸まで濃縮して発泡酒のペット‘ナットには最高の条件が備わっての収穫だった。
史上最高に美味しいスカットしたPET ‘NATになる! 
 


二人の愛情と夢と喜びを泡に閉じ込めたPET NATペットナット





イザベルとジャンリュック
は2005年に パリから移住してきた。イザベルの家族の故郷でもあった。
イザベル
はダンスとヨガの先生をやっていた。
ジャンリュック
は情報処理管理の会社を経営していた。 コンピューターのエンジニア出身。


 好きな事を見つけるとトコトン突き進んでいく二人。完全な自然、完全手作りの 発泡ワインを造りあげた。


スペインの国境に近いルシオン地方にまるでマカロニ・ウエスタン西部劇に出てきそうな風景の街Espira de l’Aglyエスピラ・ド・ラグリという村がある。そこに、数百年前にはナポレオン3世やイギリス王室に納めていたほど有名なドメーヌが、ほぼ廃墟化していた。好奇心旺盛な二人は、ここを再生させることに後半の人生を賭けることに決めた。畑、土壌を調査すると途轍もない可能性を秘めた銘醸の土壌であることを発見。シスト土壌と石灰土壌の境に位置して畑によってはその二つが入り混じっている特殊な土壌をそなえていた。

口にした誰もが“笑顔”になるワイン



自分達のこの夢、喜びを表現できるワインを造りたかった。ドメーヌの横にシスト土壌に果実味の豊かなムスカ品種が植えられていた。誰もがホッとする果実味だった。これで発泡ワインを造って、その泡の中に自分達の夢とかこの喜びを閉じ込められたら・・想像しただけでもワクワクしてきた。勿論、栽培は最初からビオ栽培。醸造もジュル・ショヴェ、マルセル・ラピエール系の自然派醸造を継承。
ジャンリュック
はこの地に来た時、ペルピニャンのワイン学校に通った。その時の同級生が、あのYOYOさん、ドメーヌ・ポッシブルのロイックなど自然派の醸造家の卵が多数いた。そして、ジャンフランソワ・ニックに出会い,自然派の 造りを学んだ。

栽培、醸造、ビン内二次発酵、デゴルジュマン、便詰めすべて手作りを実現。
 


このまでの手作業、愛情を込めたワインは存在しない。

                                                                      貴重な一本!!



友人や近所の知り合いが集まって収穫、ほぼ毎年同じ人や醸造家に成りたい人達がやって来る。収穫した葡萄は傷つかないように底の浅い籠に入れて丁寧に醸造所に運ぶ。葡萄の温度が高いまま発酵槽に入れると雑菌が繁殖するので、一晩クーラー室に入れて冷やす。 翌日に、そのままプレス機にかけてジュースを絞る。

 

ビン内二次発酵の時、糖や酵母菌を入れない本当に自然なアンセストラルの発泡ワインを実現。



ジュースをタンクに入れてゆっくり発酵する。

ここからがジャンルックの計算が始まる。

まず最初のジュースの糖度を図り、毎日の発酵の進み具合、糖度をチェック。



残糖が18gになった時に、タンクからビン内に詰めてビン内二次発酵をして、その発酵で生じた泡を閉じ込める。この糖度の具合が超大切なのである。すべて手作業でやる。


すべての人が笑顔になるワインを丹精に造りげた!



ビン内発酵、デゴルジュマン、注ぎ足し作業、キャップシール付け、すべてが 手作業という贅沢な造り、本当に、ここまでの手作りは存在しない。

まさに、採算など考えず、愛情、夢、喜びを、すべての泡に閉じ込めた一本。










今、世界中からこの貴重なワインの引き合いが殺到している。

幸いにも日本への出荷量が一番多い。
 


8月3日、驚異的な猛暑が続く南フランスで、暑い,熱い自然派ワイン見本が行われた。 日蔭で39から40度という猛暑の中、フランスきってのチームワークの良い自然派醸造元が集中しているアルデッシュ地方で行われた。
今年で3回目となる。 真夏の祭典と云えばボジョレのモルゴン村で毎年7月14日に行われるラピエール家の自然派ワイン祭りがある。30年間も続いたこの夏祭りも今年はお休みだった。マルセル生存中に始められたこの祭りである。
世界中の自然派ファン、醸造元、販売者が集まる恒例行事だった。
今年は、ここアルデッシュ地方のこの祭典のみが行われた。ちょっと寂しい感がある。 モルゴンの祭典に毎年参加しているチェリー・プゼラとあった。 『今年はラピエール家の祭がなくて寂しいね!』チェリーも同感だった。これも時の流れだろう。


アルデッシュと云えば二人の大御所自然派がいる。ジェラルド・マゼルジル・アゾニーだ。この二人のお蔭でここアルデッシュには多くの若手自然派が誕生して育っていった。 今はこの二人を追い越す品質を備えた醸造家が多く存在するようになった。 彼らも始めたばかりの頃は、この二人に師事して自然派ワイン造りを学んだ。皆に尊敬されている二人である。


今では、ジェローム・ジアンドレア・カレック、など繊細で、上品さを備えた中堅醸造家が育っている。世界中の自然派ワインファンを魅了している。若手の指導も積極的に継承している。


ジェローム・ジュレ
の人柄、誠実で、着実に一歩一歩進んでいく彼の人間としての生き様がワインの中に表現されている。透明感あるワイン、酸、上品さ、ワインに品格がある。



39度の猛暑の中、まるで我慢大会のような試飲会となった。



39度の炎天下の中で我慢大会のような試飲会となった。

パラソルやヨットの帆を日除け代わりに木に縛り付けて日蔭を造ってしのいだ。 幸いにもこの日はミストラルの強風がなく飛ばされることもなかった。


でも、暑い、暑い、頭がクラクラしてくる。水をガボガボと時々飲みながら試飲しないと倒れそうになる。



今回、PASSION DU VINの新人メンバーとなったYURIが初参加した。




あまりの暑さに熱中症の一歩手前えまでの症状。倒れそうになって、休み休みのテースティングとなった。


試飲している最中に太陽の位置が変化して体に日差しがあたる。木陰を探しながら体を移動する。太陽の日差しと隠れんぼしながらの試飲だった。


そんな中、会場の受付をやってくれたのは、ジェローム・ジュレの娘さん達
可愛い笑顔で迎えてくれた。

つい最近まで赤ちゃんだと思っていたら、もうこんなに大きくなっていた。 子供の成長は凄いものだ。真ん丸く大きく涼しげな8つの瞳に見つめられると暑さも和らぐ気がした。
 

≪ここからは、新人スタッフのYURIのレポートになります≫

 ≪チョット書き加えあり、伊藤≫

 

8月3日、晴天の中開催されたアルデッシュ地方の試飲会に行ってきました!
 ↓ご存じの方も多いかと思いますが、念のためアルデッシュの位置はこちらです↓


 アルデッシュ地方はローヌ川西側(右岸)に広がっており、北部と南部に分かれています。北部はサン・ジョセフからローヌ川をはさんで右岸側、南部はコート・デュ・ヴィヴァレまで広がっています。

パリからは、試飲会会場近くのモンテリマーまでTGV新幹線で行き、レンタカーでローヌ川を越えてアルデッシュの会場、ジル・アゾニ醸造までGo!
伊藤社長の運転です。


  会場の様子



試飲会場に急ぐ 伊藤の背中
カメラを肩にかけての試飲開始。

試飲中の伊藤





今、フランスで最も面白い自然派醸造家が多数誕生しているアルデッシュ

今が旬のとてもアツい、たくさんの若手醸造家や熟練の域に達している世界から注目されている中堅の醸造家に会うことができました!

試飲キュヴェとともに、レポートさせていただきます。
 

★ジェローム・ジュレ JEROME JOURET


自然派ワインの中堅的存在。新人の醸造家の兄貴分としての存在感はさながら、とても親切で丁寧な人柄がワインに表れているようです。

暑い中ワインの温度が上がりがちな試飲会のなかでも、一番適温で出してくれ、細やかなところも 外さない、好印象でした!  



在庫状況を聞くと、カバンから大きな一枚の在庫表を取り出した。

『これが私のコンピューターなんだ。』ジェロームはパソコン、携帯電話は使わない。 すべてアナログで処理している。 ジェロームの人なりを理解できる。


近所の南ローヌの名女性醸造家、エレーヌ・ティボン(マス・リビアン醸造)ジェロームのワインファンの一人だ。近況の情報交換にやって来た。



ラ・シャス・オ・パピヨンLa Chasse aux papillons ヴィオニエ
外観は軽やかで凝縮度は中くらい。白い花とミネラル感が感じられる軽快なアロマ、口当たりは少しシュナンが熟成した時に出るようなこなれたニュアンスと、後ろに伸びる酸味のバランスが心地よく、優しい印象にまとまっています。 ヴィオニエの華やかさというよりも、控えめで滋味深い印象を受けました。
真っ白な石灰土壌のミネラルからくる潮っぽくて、昆布ダシのような旨味に、南ローヌとは思えない酸が心地よい。



レ・フレール・ソヴァージュLes Fleurs Sauvages
 ヴィオニエ
「野に咲く花」の名前のとおり、まさに白い花のニュアンス。舌にそっとあたる気泡と、かすかな甘味が暑い日にキリッと冷やしてとっても美味しい!
ジェロームの造るヴィオニエはヴィオニエッぽい風味が少ない。このアルデッシュ地方のテロワールが葡萄品種の特徴より優っている。まさにテロワールワインである



パ・ザ・パ pas à pas   70%カリニャン、30%アリカンテ
ジェロームさんのお父さんが植えたという御年樹齢35才のアリカンテと60才のカリニャンから生まれる、ふわっと上品なニュアンスのあるキュヴェ。 アリカンテは品種としてワインの赤色がはっきり出せる利点があり、使用しているそうです。(アリカンテは直接圧搾法、カリニャンはマセラシォン・カーヴォニックで醸造) 口に含むと、優しいアタックとまるでピノ・ノワールのような柔らかいニュアンス、余韻にはすごい量の旨みにあふれています!!!
 

★グレゴリー・ギヨーム Grégory Guillaume



グレゴリー
は洞窟研究家としてこの地にやって来た。

洞窟の中で、ジェローム・ジュレと会い、自然派ワインの世界に入った。



グレゴリー
『ここの地の自然派醸造家達の人間的な生き方に感動した。皆で協力し合って本物ワインを造りながら自然を大切に守ろういう世界があることを知った。自分の人生はこれだ!と思った。』


決めたらトコトンやるグレゴリーの性格。 栽培もすべて馬で耕すほどの徹底ぶり。 栽培に関しては師匠のジェローム・ジュレの先を走っている。
たった3ヘクタールの畑を盆栽の如くに丁寧に栽培するグレゴリー。 生き方も自然派。



エピキュリアン2014 L’épicurien 2014
グルナッシュ 100%
イチゴやすぐりのような香りが特徴。マセラシォン・セミ・カーヴォニックを15日間行い、木樽にて熟成。南ローヌとは思えないような酸、フレッシュな風味が心地よい。
勿論、自然酵母のみ使用。So2の混入はゼロ。 グログロと表現される典型的な自然派独特の 軽めで、果実味豊かで、スーと体に沁み込んでしまうワイン。




ミステール2014 Mystère 2014
シラー 100%
シラー品種をセミ・マセラッション・カルヴォニックで2週間。 なんて爽やかなシラーなのだろう。 北ローヌのシラーのようなバランスがある。 それでも、シラーらしいややスパイシーな風味もあり。 自然酵母の使用、SO2の添加はなし。




エキセントリック2014 L’excentrique 2014
メルロー100%
メルローを全房で発酵させた、珍しいキュヴェ!まさにエキセントリックと言えますが、味わいは優しく、メルローからくる爽やかな果実味が心地よい。時間がたてば更にバランスのとれた一本になりそうです。 果実感のあるピュアなニュアンスは、この3つのキュヴェにも健在です。 勿論、自然酵母のみ使用、SO2の添加はなし。




野花と共に育つ葡萄木。





2週間のセミ・マセラッション・カルボニックの後は古樽で熟成する、典型的な自然派の造り。 つまり、ジュル・ショヴェ博士、マルセル・ラピエールの流れを間接的に継承した自然派ワイン醸造の流れ。
 

★ダミアン・ビュロー Damien Bureau –あのグリオットの100歳の古木を引き取って独立


毎年この試飲会には、アルデッシュ地方以外の地方の醸造家を招待している。
今年はロワール地方のアンジュやトウレーヌの醸造家がやって来た。 その中でも、最近際立って高品質のワインを造っているDamien BUREAU ダミアン・ビュローが来ていた。
ダミアンは、今は存在しないアンジュのレジェンド醸造元グリオットで働いてた。 その後、グリオットが解散した時に、グリオット醸造の100歳級の 古木の葡萄園を引き継いだのが、このダミアン・ビュローなのである。

 ダミアンのワインには軽やかさと同時に深味とフィネスがある。それは、古木の根っ子がシスト土壌の地中深くまで伸びているかからである。


サペリルポペット Saperlipopet   シュナン100%
残糖7~8gのカジュアルな泡ワイン。
アルコール発酵とマロラクティック発酵はすぐに終了したとのこと、ほのかな甘みと柑橘系の爽やかな後味が特徴です。アルコールはなんと11%!蒸した日にキュッと冷やしてグイッと飲みたい一本です。アンセストラル製法で造られているため、濃密な泡が苦手な方もすいすい飲めそう。
勿論、グリオット時代に学んだとおり、自生酵母のみで発酵、SO2の添加は無し。


ラ・ポワヴロット La Poivrotte  
 ピノー・ドーニス100%
全房発酵にてマセラシオン。ブドウを発酵槽に入れた後は、「Je ne touche PAS !(一切介入しないよ!)」とのご本人のおっしゃる通り、ピジャージュもルモンタージュも行いません。
片岩(シスト)のテロワールから、軽やかでアロマティックなワインに仕上がっています。 自生酵母のみで発酵、SO2の添加は無し。



エミール Emile   グロロー100%
同じく片岩のテロワールから生まれた、すぐりの香りが特徴の赤ワイン。揮発酸が微かに感じられ、味わいのアクセントになっています 。フレッシュさと飲みごたえの両方を備えたキュヴェ。 自生酵母のみで発酵、SO2の添加は無し。



もう一つ、ここのワインの美味しさの秘密は、垂直式圧搾機にある。 除梗なしのグラップ・アンティエール(全房)によるセミ・マセラッション・カルボヌック発酵を絞るにはこの古式のプレス機が最も上品なジュースが絞れる。

自然派醸造家の誰もが探しているプレス機を2台も持っている。 この重力を使ってゆっくりと絞ると、葡萄の皮から汗の如くにジュースが流れ出てくる。皮から全くウグイ雑味がでることがなく絞れるのである。

今回の出店、醸造家の中では、グンを抜いて、透明感、上品さ、ミネラル感のバランスが際立っていた。


 

★オジル・フランジャン・ヴィニュロン Ozil Frangins Vignerons


トーマとジャン・ダニエル兄弟
が仲良く造っている雰囲気が見ているだけでも伝わってくる、オジルのワイン。カンカン照りのこの日のために、なんと手持ちのスプレーで細かい噴霧水を訪れた人に吹きかけてくれるサービス精神旺盛な醸造家です!

ロシェット Rochette   グルナッシュ・ブラン80%、ヴィオニエ20%
オレンジワインのような色合い。残糖4g/lのほのかな甘みはアペリティフとして活躍しそう!ヴィオニエは6ヶ月間、木樽にて熟成させるそう。

グルマンディーズ Gourmandise グルナッシュ・ブラン60%、シラー40%
全房発酵させ、20日間のマセラシオン。ブドウをそのまま食べた時のような、ジューシーな味わいが特徴です。シャルキュトリーとベストマッチ!



南ローヌの時代が生んだ新自然派の誕生



お父さん時代は農協全盛期時代、造った葡萄を農協に持ち込んで 生計を立てていた時代。
1990代後半から農協のワインが売れなくなって来た。南ローヌの農協はバタバタと倒産していった。
 世代交代で若きトーマは、自分で耕した葡萄は自分でワイン造りをしたかった。農協をとびだした。
隣村には自然派のレジェンドであるジル・アゾニがいた。 ジルのところで研修した。
 そして、逆方向の隣村にはジェローム・ジュレがいた。

 この二人はトーマの為に時間、労力をおしまずすべてを伝授してくれた。これがここアルデッシュ地方の素晴らしいところである。 古参、中堅の醸造家達が一丸となって自然派を盛り上げている。


若き情熱家、トーマとジャン・ダニエルも期待に答えて素晴らしいワインを初リリースか造りあげた。

仕事は、予想していたよりはるかに難しかった。

自然派の造りを実行するには、自然栽培が当たり前。


畑の農作業が3倍の時間と労力を費やさなければならなかった。
自生酵母を土壌で他の微生物達と一緒に育てなければならない。 でも、遣り甲斐のある仕事だった。

自然な栽培を開始してドンドン土壌が生き返ってくるのが分かる。 自分の生計を立てる為に、地球や土壌を汚すような仕事をやりたくなかった。将来に向けて夢一杯のトーマとジャン・ダニエルに期待したい。
 

★シルヴァン・ボック Sylvain Bock―10年の修業、満を持しての独立。視野の広い醸造家


またまた、将来楽しみな自然派醸造家が誕生した。視野が大きく、色んな場所で、色んなワイン造りを経験して敢えてこの自然派の世界にパッションで入り込んできて、ドップリ浸かっているシルヴァンである。
ここアルデッシュの背骨になる存在になるだろう。 1999年より北ローヌでワイン造りの経験をして、マコンのワイン醸造学校をでて、ボルドー、ニュージーランドで大量生産のワイン造りも経験した。



そして、全く逆の小規模の醸造家、COTE ROTIEのジャンミッシェル・ステファンジャンルイ・シャーヴなど北ローヌのシラー造りを経験、 そして2003年にアルデッシュ地方に たどり着き、マゼル醸造で修業。
2005年から2010年まではアルデッシュのAUBENAS農業学校の葡萄園栽培管理、醸造長を務める。そして、10年の歳月をかけてワイン造りの夢実現を温めて、満を持して2010年にマゼルの畑を借りて独立する。
含蓄のある新人自然派が誕生した。

 シルヴァンの造りたいワインのイメージは出来上がっている。
1-果実味豊かで旨味が乗っていて、
2-軽やかであること、
3-そして、上品さが備わったワイン。



ワインを飲んで絶対に疲れないワイン。これがシルヴァンの理想のワイン。
ここでもアルデッシュの古参醸造家が新人を援助するシステムが作動している。 マゼルのジェラルドは惜しげもなく自分の畑を 貸し出す。なかなかできないことである。


ポップで楽しいラベルがおなじみのシルヴァン・ボックのテイスティング。

ヌ・フェ・パ・サン・ブラン Ne fais pas sans blanc シャルドネ65%,グルナッシュ・ブラン35%
シャルドネとグルナッシュ・ブランのブレンドとは以外と少ない貴重な存在。シャルドネのまろやかさ、 コク、粘着性、ここでは酸が乗っている。グルナッシュ・ブランはアルコール度数が低くても熟す品種、上品さとフレッシュな酸をもたらしてくれる。今年は発酵が最後まで終わらず残糖6g/lほどある。


 ルヴィアン・ガメイ! Reviens Gamay !  ガメイ90%、グルナッシュ10% 果実感とまろやかな旨みが感じられる、「ガメイに帰ろう!」という名前のキュヴェ。石灰質と玄武岩質の急斜面の土壌により、完熟したブドウがとれます。モルゴン村のギィ・ブルトンが来ていた。一緒に試飲 した。『あ、これは美味しいガメイだ。』と太鼓判。


ネック Neck  グルナッシュ100%
ゴブレ型剪定のグルナッシュの畑から生まれたブドウを収穫し、15日間セミ・マセラシオン・カーボニックにて仕込みました。今年のグルナッシュはヴェジタルな印象を浮かばせるほど爽やかさがあります。 セミ・マセラッション・カルボヌック醸造独特の葡萄ジュースのような果実味が心地よい。程よい爽やかさのあるタンニンと酸を感じさせるので、熟成させた時も一層楽しみな一本です。


レ・グレロ Les Grelots  グルナッシュ80%、メルロ10%、シラー10% 三品種とも40歳。  
シルヴァンが修業した三つの地方、ボルドーのメルロ、北ローヌのシラー、そしてここアルデッシ ュのグルナッシュ品種を、それぞれの品種を生かしながら、シルヴァンならではのブレンドである。  ここアルデッシュの石灰度の強烈な土壌で、潮っぽいミネラル感、旨味タップリ、力強さもありな  がらシルヴァンが理想とする軽やかさのニュアンスを残したワイン。 全房でセミ・マセラシオン・カーボニックで仕込んだ後、グルナッシュはタンクに、メルロとシラ ーは樽にて熟成。 酸味と果実感のバランスが絶妙なワイン。  

 

シルヴァン
の人となり、ワインにかける情熱の深さ、経験の広さ、どれをとっても一流の自然派ワイン醸造家の誕生である。

 マゼルのジェラルドが貸してくれた石灰度の強い土壌で、マゼルを超えるワインを造って恩返しを実現するのがシルヴァンの使命。






ワインの品格はマゼルにはないものを既に持っている。



その他、まだ多くの醸造家が来ていた。

DANIEL SAGEダニエル・サージ

北アルデッシュからの参加。独立時はセット・リュンヌ醸造で研修しながら場所も借りてワインを造っていた。今は北アルデッシュの奥地、標高500Mもある村に醸造所を構えて完全独立。
ワインの質も3倍ほど高くなった。ダニエルのセンスがワインに100%活かせるようになった。
今回参加の醸造元のワインで、フィネス・上品・繊細さという点ではナンバーワンではなかっただろうか。自然派という範疇を超えてももグランヴァンになるだろう。



LA VRILLE ET PAPILLON ラ・ヴリーユ・エ・パピヨン
マゼルと同じヴァルヴィニエール村の若手醸造家。 ここ南アルデッシュでありながら地元の自然派とは、一味も二味も 違うスタイルのワインを造っているMeryl CROIZIERメリル・クロワジエールだ。ここでは全員が除梗なしのグラップ・アンティエール(全房)でのセミ・マセラッション・カルボヌック発酵をやっている。しかし、メリルだけは除梗率が多い。
TOUS COUSINS 世界中みんな従兄なんだ、というワイン。果実味豊かでクリアでホットするスタイルのワインを醸す。


PATRICK DESPLATS パトリック・デプラ
アンジュといえば、この人、ミティークなパトリックも参上していた。 ワインはもうすべてを超えたスタイルのワインだ。この人のワインを飲んでいると もう、AOCとか、AOPとかもう止めたほうが良いと思ってしまう。 A H C ,AHPの呼称にしないと説明も区別も付かないワインの範疇だ。 A アペラッション、H オム、人、C コントローレ、つまり、誰が造ったか分からないとワインのスタイルを解説できない世界になっている。その極にあるのがこのパトリックの存在だ。 ワイン醸造学では、絶対にやってはいけない事を次々とやってしまって、恐ろしく美味しワイン 造り上げていくパトリックは特別な存在だ。自然派にも、醸造学にも多くの実験・実証してくれている。こんな風にするとこんな風に成るんだ。と実証している。しかし、誰もが同じことをやって こうはならないのが面白い。パトリックだからこうなる。だからAHCなのだ。


JEAN-PIERRE ROBINOT ジャンピエール・ロビノ
ロワール地方のトゥーレーヌ地区
からは、この人ミティークなジャンピエール・ロビノが遅れて 登場。今、フランスはバカンスの真っ最中、フランス民族大移動の時期になる。 フランス中の道路が大渋滞になる。それに巻き込まれた。ジャンピエールは今朝、トゥールを出発して夕方の6時に12時間もかかってやっと到着。フランスから日本まで行くのと同じ時間をかけて到着。毎夜、00:00時に20歳に戻るジャンピエールはいつまでも20歳と若くて元気だ。 年を聞くと『俺は00時に20歳に戻るんだ!』と答える。芸術家でもあり、名醸造家でもある。 現在、自然派があるはロビノのお蔭でもある。まだ自然派が無名な30年前にパリの新聞社ルモンドの会社の目の前でワインバー“アンジュヴァン”を経営していた。ワインはすべて自然派。新聞記者がそれらを飲んで、記事を書いてくれた。一挙に自然派が世に知れ渡ったのである。


まだ、幾つかの新人自然派も登場していた。
本当に、ここアルデッシュが、今、面白い!!

また、出店はしてないけど、近所でもある醸造家、MAS LIBIAN マス・リビアンの美しいエーレーヌさんが来ていた。優しくかつ芳醇でエレガントなワインを醸す女性醸造家。
 


12月6日にフランスのど真ん中の小さな町“CHATELDON”シャテルドンで大きな自然派ワイン見本市が開催された。シャテルドンとい云えば、微発泡ミネラル水で有名な町、いや町というより村と言った方がよい小粒の村。

どういう訳かそんな小さな村で、今の自然派ワインの主流の蔵元が殆ど集まる大きな見本市が開催された。もう10年も続いている。フラール・ルージュのジャン・フラソワ・ニック『10年前はほんの小さな見本市だったんだ。これがこんなに大きくなるなんて信じられない』と云っていた。



私は昨夜からオヴェルニュ地方に入った。昨夜はオヴェルニュの首都といえるクレルモン・フェランに泊まった。クレルモン・フェランと云えば、車のタイヤの生産会社のミッシェランの本社がある街である。また、日本でもお馴染みの軟水のミネラル水ヴォルヴィックのある街でもある。



昨夜はクレルモン・フェランの街で美しいクリスマス電飾を見た。街の教会広場にクリスマス用品を販売するクリスマス市場が設置されている。そこの電飾が他にはない大変豪華で綺麗な飾りだった。皆さんに写真を送ります。




明日はヴォルヴィックから40分ほどヴィッシ方面に行った村、シャテルドン村にて、12月恒例の自然派ワイン見本市が開催される。明朝は一番で見本市に入る為に今夜の内にヴォルヴィックのクレルモン・フェランに入った。こんなに美しい電飾を見れたのはラッキーだった。
 


10VINS COCHONS 見本市
は朝の10時からだ。この種の見本市は朝の空いている時期に一挙に主だった蔵を周らないと進まない。午後からは身動きが取れない程混んでくる。ブースに近づくだけでも大変になる。



10:30に到着。まだ空いている。まだ到着してない醸造家も多い。この見本市は一般愛好家もクリスマス用のワインを購入にやって来る。
また、フランス中のワインビストロのも14産や瓶詰されたものを試飲購入する為に集まって来る。



パリからもヴェール・ヴォーレのシリルコワンスト・ヴィーノのギオムガード・ローブのバッべトも来ていました。フランス中の主だったワイン屋、ビストロのいつものメンバーが揃っていました。
 

LE TEMPS DES CERISES ル・タン・ド・スリ-ズ

LE TEMPS DE CERISESル・タン・ド・スリズのアクセル・プリッファを一番で訪問。超人気で中々ブースに近づけない。アクセルはもうラングドックの自然派では中心的存在になった。独立して1年が過ぎ。最近やっと自分の土壌が分かってきた。

アクセル
は1998年にドイツから奥さんとキャンピングカーでやって来た。フラール・ルージュのジャン・フランソワ・ニックラングロールのエリックについてワイン造りを修業した。2003年の独立して11年の歳月が流れた。経験が蓄積されてきた。



LA PEUR DU ROUGEラ・プール・ドゥ・ルージェ
という白ワイン。シャルドネ100%,やや濁酒の色合い、ビン内微発泡で心地よい泡があり。アブリコット系の果実味と酸が爽やかで心地よい。一仕事が終わった後にグイっとやりたいワインだ。


Les Lendemains qui chantent ル・ランドマン・キ・シャント
という赤ワイン。多くの石英石を含んだ花崗岩質土壌のグルナッシュ100%を仕込んだ。450mという高い標高の北向き斜面。葡萄がゆっくり熟す。だからタンニンが上品。自生酵母でMC発酵、ピジャージなし


PICATIER ピカティエ

ピカティエのクリストフにとって、ここシャテルドンは地元のような感覚。一山超えればコート・ロアネーズになる。COTE ROANNAISE はオヴェルニュとボジョレの中間に位置している。 クリストフは独立する前は10年間もブルゴーニュでワイン造りの修業をしていた。ブルゴーニュのビオ・ディナミの先駆者ドミニック・ドゥランで農法を習得した。2007年に自分の出身地に近いロアネーズに葡萄園を手に入れてピカチエ醸造を設立。


マドレーヌ山の麓にあり、400mという標高の高さ、葡萄栽培の限界に近い。葡萄がゆっくり熟すのピカティエのワインの特徴を創り上げている。柔らかいタンニンと淡い果実味、そしてスカッとした酸が特徴のエレガントなタイプのバランスとなる。


 ピカティエ醸造のcuvee 100%
ガメ品種100%、気軽なワイン度100%,満足度100%の意。土壌は花崗岩が風化した砂状、リモンや粘土質が混ざっている。土の部分が深い。15~30歳のガメ。セミ・MC発酵、タンク熟成、SO2は添加ゼロ。スーと入る軽くてフレッシュ。

ピカティエ醸造のGamenits13ガメニッツ。45歳の古木、花崗岩の砂状。水捌けがよいからエレガントなワイン質、地下に花崗岩版あり、根っ子が岩盤に入り込んでいるからミネラル感が強い。自生酵母でセミMC発酵。



10日後にジュースだけを抜きとってCUVEE100%の発酵槽にいれた。その後MC状態で、何んと一か月間という長期のマセラッション、SO2無添加。熟成はシュール・リ・フィンでDEMI-MUIDS ドミ・ミュイの600Lの中樽使用。



1カ月間の長期マセラッションなのにエレガントなのはこの地の涼しいミクロ・クリマとクリストフがこの畑を知り尽くして、その葡萄に合う醸造上の対応をドンピシャリに合わせる事ができるようになったからだ。


1904年に植えた110歳のガメ品種。しかも10種類のガメ品種が混植されている畑。量が少ないので1タルを立てて発酵。除梗なしで6カ月のマセラッション。プレスもしないで流れ出たワインを直接に瓶詰。ロゼのように明るく旨味ものっていてエレガント。30本のマグナムのみ。

 

JULIEN ALTABER ジュリアン・アルタべール

JULIEN ALTABER ジュリアン・アルタべールブルゴーニュの数少ない期待の新人。ブルゴーニュのビオ・ディナミの盟主ドミニック・ドランの元で10年間も働いる。ビオ・ディナミ農法に関してはもう師匠のドミニックに劣らない実力者。


ジュリアン・アルタべールは醸造に関して、色んなアイデアを持っていた。2007年に自分のワインを造りたい旨を師匠のドミニック相談。ドミニックはまず自分の畑をジュリアンに提供して、SEXTANTの名前の名で独立。アットいう間に多くのファンを勝ち取っている。




ワイン造りの原点は畑にある。農作業を必要な時に必要な事を的確にすることがワイン造りの基本中の基本。しかも自然な方法でやること。DERAINで学んだ事を確実にこなすジュリアンの葡萄はエネルギーに溢れている。



JULIEN ALTABER BOURGOGNE BLANC13 ジュリアン・アルタべール・ブルゴーニュ・白

畑が確りしているジュリアンの白は流石にテロワールを感じる。ブルゴーニュ独特のミネラル感が中心のワインだ。限りなく水に近い淡い色合いだ。ビオ・ディナミストが造る独特な土を感じる果実味がある。比較的日常的に飲めるルゴーニュ白として貴重な存在。


L’ECUME 14 レキュム14
 ポマール地区にある山の中に林に囲まれて隠れるように栽培され小さな区画の葡萄をびお・ディナミ農法で栽培。昆布ダシの様な潮っぽい旨味。今年初リリースのブルゴーニュ白。まだラベルが未完成。


SKIN CONTACTE VIN DE FANCE スキン・コンタクト
アリゴテ・ドーレと呼ばれている特殊なアリゴテ品種。10日間のマセラッションをやった。まさに黄金色、辛口ではあるが、まるで甘口のようなボリューム感、そして、まるで水のようにニュートラルな感覚が残る。タンニンが微妙な影響を与えている。


BOURGOGNE ROUGE ブルゴーニュ・ルージュ
ポマールの下にある畑。粘土質石灰質土壌。勿論、ビオ・ディナミ農法、葡萄を自生酵母のみで仕込んだ。淡い色合い、スミレのような清楚なピノの風味。比較的安い健全で自然派なブルゴーニュのピノ・ノワール。貴重な存在だ。



 ジュリアン・アルタベール、価格的にも庶民的なブルゴーニュとして貴重な存在。新ワインもあり、例えば、METISSEメティスはボジョレのガメを仕込んだワイン、MARANGEは樹齢の古いマランジュ区域のピノなど。若手ビオ・ディナミストが醸すブルゴーニュ・ピノを試してほしい。

 

FOULARD ROUGE フラール・ルージュ

FOULARD ROUGE フラール・ルージュのジャン・フランソワ・ニックはこの試飲会の父のような存在。今もう瓶詰すると同時に完売してしまうほどの世界的人気の蔵元。本当は出る必要がないけど、一段落ついたこの時期に仲間の顔を見に来たジャン・フランソワ


人生的にも、数年前よりヨヨさんと一緒に暮らして、どっしり落ち着いた生活になっている。公私共に充実の生活を営んでいるジャン・フランソワ・ニック。ワインの方も風格が出てきた。熟練度が違う。天候変化にも微動だにしないワインの酒質。液体の粒子が違う。達人の境地に。



OCTOBRE オクトーブル14
ジャン・フランソワ・ニックが造るルシオン・ヌーヴォー。新酒の本当に美味しい飲み方は、急がず、時間に縛られず、今頃ゆっくりリリースするのが最も理想的だ。ワインとしての液体の安定感があって本当に美味しいと思う。南の太陽でここまでグイグイに入るとは?!旨い過ぎ!



GLANEUSESグラヌーズ
柔らかく繊細なタンニン、イチゴやサクランボのような爽やかな果実味、全く邪魔するものがなくスーと体に染み込んでいく。何て美味しいんだ!葡萄丸ごと発酵槽に入れたら最後、手を一切ふれない。ピジャージもなし、自生酵母のみ、花崗岩のミネラル感も真っ直ぐさを演出。

 

YOYO ヨヨ

YOYO ヨヨヨヨさんもやっと念願のジャン・フランソワ・ニックと一緒になれて、今が人生最高に幸せな時期。しかし、先週、ルシオン地方に豪雨が襲った。4か月分の雨が4時間で降った。今年植えたばかり葡萄園が豪雨で流されてしまった。チョット寂しそうなヨヨさん。


 ヨヨさんジャン・フランソワ・ニックにはここラングドック・ルシオンに多くの味方がいる。この二人にお世話になっている若手醸造家が多数いる。今週彼らが集まってヨヨさんの畑に行って、流された土を元に戻す作業を突貫作業でやり遂げた。


LA VIERGE ROUGEラ・ヴィエルジュ・ルージュ
このワインはこの二人の愛の結晶ともいえる。根っから明るいヨヨと緻密かつ必要な事を躊躇なく切り拓いていくャン・フランソワ・ニックが共同で造るワイン。グルナッシュ・グリを中心に醸す繊細かつ暖かいさが伝わって来るワイン。
 

MAZELマゼル

MAZEL マゼルのジェラール・ウスリックは南ローヌ右岸のアルデッシュ地区の自然派をまとめる元締め的存在。自然派でもジャック・ネオポールの流れを継ぐ。自然派の原点を貫いている貴重な造り。酒質が綺麗になりすぎている最近の自然派とは違う深みがある。自然派玄人向けワイン。


自然派が広く飲まれるようになって久しい。広まると自然派の事を知らない人達も多く飲むようになった。これは本当に喜ばしいことだ。しかし、今、失われている部分も多い。チョット、還元風の香りがしただけで“これはダメ”とダメだしする人達が増えている。

還元臭などビオ香と云われるワインを、美味しく飲ませてくれるプロのワインビストロもある。開けてすぐ美味しいワインを提供するのは誰でも、どこでもできること。チョット、ビオ香のするワインをプロの技で美味しく飲ませてくれるプロ自然派ビストロは数少ない。玄人向けビストロも貴重な存在。

ワインも人と同じで、クセのある人に普通の人には持っていないずば抜けて優れたものを持っている人がいる。ワインもクセのあるワインの中には、物凄い深い内容を持っている場合が多い。それを単に臭いからダメ。とダメ出しれてしまうと失いものも大きい。

世に自然派ワインを提供してくれるレストラン、業務店、ワインビストロも増えてきて嬉しいかぎりです。ソロソロ 多少臭いワインでも、内容の深い部分を美味しく飲ませてくれるワインビストロが欲しいと思う。チーズをねかせたり、肉を熟成させるプロのように。


マゼル
のワインは多少ビオ香のするものがある。しかし、ワインとしての酒質のレベルはかなり高く深い。単に臭いだけでダメだししては、失うものが多すぎる。もう一度、自然派ワインの原点の深いところを評価する人達が出てきてもよいと思う。ここではマゼルは大人気だ。


CUVEE LES LECHES 12キューヴェ・レ・レッシェ
マゼルのワインの中でも特殊に近い。シャルドネとグルナッシュ・ブラン。12年はほぼ水のように透明色に近い、パンプルムースの酸を含んだ甘味が口中に広がる。今の段階では残糖があり、これから微発泡化してくる可能性がある。


CUVEE C’EST IM-PORTANTキューヴェ・アン・ポルタン
マゼルにしか見たことがない品種、ポルタン品種である。南のワインらしい太陽を感じる黒オリーヴっぽい果実味がタップリ、ポルタン品種独特の野菜っぽい爽やかさも備えている。今日はややビオ臭の香りがあった。還元だと思う。





自然派ワイン見本市“LES 10VINS COCHONS”ディ・ヴァン・コッションも午後に入ると混雑してきた。目的の醸造家のブースに近づくことが難しくなってきた。各地のワイン屋やビストロのオーナー達は小型トラックで来ている。




年末用ワインの仕入も兼ねている。 年末の恒例見本市は、醸造元にとっても年末のお金が必要な時に小銭稼ぎにも役立っている。また、熟成中の14年産のワインをフランス中のビストロ屋やワイン屋に飲んでもらう絶好の機会でもある。醸造元同士の顔合わせや情報交換も大切このである。
 

MOURESSIPE ムーレシップ

MOURESSIPE ムーレシップのアランは今日は夫婦で参加。南フランスのニームからの参加。ラングロールのエリックのところで修業を積んだアランは2003年に独立。20年間も夢だった醸造元になった。それからもう11年が過ぎた。自分のスタイルが決まってきた。


ムーレシップのアラン
は若い頃から醸造家に成りたかった。葡萄園は昔に購入していた。しかし、ワイン造りの自信がなっかたので、葡萄を農協に売っていた。ある時、ララングロールのエリックと巡り合う。超一流の醸造を実地研修をしながら学んだ。だからどこか似ているところがある。



ムーレシップのアラン
は独立から11年が過ぎて、自分の土壌の力、葡萄のエネルギー力がよく分かってきた。どこまでも自然に造りたいアランはエリックから習ったことを変える気はなかった。ただ、土壌が違うので同じにはならなかった。還元力が違うので時々還元が残る。でもワインの深みが凄い。




CUVEE JEUX DE BULLES キューヴェ・ジュー・ド・ビュル11
という微発泡ワイン。シャスラ品種100%という南仏では珍しい品種。良く熟したリンゴ風味の爽やかさ、軽く酸化気味の風味と泡のバランスが柔らかさを演出して心地よい。ほのかな泡。



LOU CANTOU ル・カント13 
白ワインの少ない南フランスで貴重な存在。シャスラ品種50%,シャルドネ50%、まるで シードルのような香り。口中でもまるでリンゴジュースのような風味。潮っぽいミネラル感があり、野菜天ぷらなどと一緒に飲みたい。




 PITCHOUNET ピチュネ13 ニーム周辺にはサンソー品種が昔からよく植えられていた。そのサンソー品種を主体約80%、グルナッシュ20%。オレンジ色っぽい淡い色、サンソー独特の果実味が豊富なワイン。勿論、セミマセラッション・カルボで、自生酵母のみで発酵。

 

SCARABE スカラベ醸造のイザベル・フレール

SCARABE スカラベ醸造のイザベル・フレール、昨年より体調を崩していたイザベルも元気に参加していた。ドメーヌも新たな体制で、色んな問題を乗り越えて前に進んでいる。2007年より初めて7年が過ぎた。ワイン造りはフラール・ルージュのジャン・フランソワ・ニックに教わった。



NINA ニーナ2014
イザベルが造るルシオン・ヌーヴォー。14年はシラーが80%、20%分はグルナッシュのジュースをシラー発酵中の発酵槽に入れた。除梗なしのセミマセラッション・カルボ醸造。軽くて果実味が全面に出たブヴァビリテ(飲み安さ)最高のグイグイワイン。


7セット
 と云う新キューヴェ。北斗七星がラベル上に記されている。グルナッシュを60%で除梗して発酵、シラー20%,カリニャン20%は除梗なしのセミ・マセラッションカルボ醸造。濃縮感もタップリあって果実味がゆったりしている。超自然な造り、SO2も添加ゼロ。



MUR MUREミュルミュレ13 
イザベルの最も人気のあるワイン。お祖父さんから引継いだ花崗岩土壌の85歳のカリニャンが85%、今年はグルナッシュが15%の割合になった。除梗なしのセミ・マセラッション・カルボ醸造、自生酵母のみ、ピジャージなし、30日のマセラッション、果実の爆発的なワイン。
 

CLOS DES GRILLONS クロ・デ・グリヨン

CLOS DES GRILLONS クロ・デ・グリヨンのニコラ・ルノは歴史学の先生だった。お父さんの友人と共にシャトー・ヌフ・ド・パップの醸造元を訪問して、ワインの世界に魅せられてしまった。結局、先生をやめてワイン造りを初めてしまった。

クロ・デ・グリヨンのニコラは、シャトー・ヌフ・ド・パップ、シャトー・ヴィエイユ・ジュリアンヌの名醸造家ジャンポール・ドーマン氏の元で研修生として働き、そして自然派の最高峰をいくラングロールのエリックのところでも修業をして2007年に独立した。


ジャンポール・ドーマン
は葡萄を除梗するトラディション醸造で途轍もなく繊細で上品なワインを醸す名手、ラングロ-ルのエリックは除梗なしのセミ・マセラッションカルボ醸造でエモーショナルなワインを醸す名手。偉大な二人の良いところを吸収したニコラは最初から凄いワインを醸す。



CLOS DES GRILLONS クロ・デ・グリヨン
は今、北欧で大人気のワインだ。あの世界一レストランのノマでも使われている。ニコラは最近、ラングロールのエリック親戚のような付き合いをしている。ますますエリックのワインに近づいてきた感がある。将来の自然派の中心になりえる人物。



LE PIC GRIS ル・ピック・グリ
、粘土・石灰質土壌に育つピックプール・グリと云う珍しい品種100%。、酸も穏やかで舌触りが柔らかい。昆布ダシ系の旨味、潮っぽいミネラルでしめるタイプの白。和食にはピッタリの合相性。



PRIMO SENSOプリモ・センソ12
、グルナッシュ・ノワール75%、サンソーが25%という割合。除梗なしのセミ・マセラッションカルボ醸造、葡萄ジュースのような果実味、液体の粒子が細かく柔らかい。色合いも薄くややオレンジ系、師匠のラングロールを思わせるロゼのような赤。


VIEUX SAGE ヴュー・サージ12
、ここではすべて手摘み、除梗なしのセミ・マセラッションカルボ醸造、勿論、自生酵母のみ、40歳のシラー品種、この南ローヌの地でシラー100%で醸すのは少ない。品種からくる果実味の濃縮感がある。昆布ダシの旨味、佃煮のような浜の風味あり。

 

VENSKAB ヴェンスカブ
 とうとうでました!ラングロールとの共同キューヴェだ。エリックニコラのロゼの品質に感服。ラングロールTAVEL45%とニコラロゼ・ド・グリオン55%をブレンドして完成した一本。全部で2400本のみ。世界で取り合いになるだろう。




10VINS COCHONS
の会場もますます混雑してきた。自然派ワインの人気も絶大になったものだ!とつくづく感じる。フランスの片田舎のこんな小さな村で開催してもこれだけの人が集まってしまう、とは凄いものだ。真っ直ぐ歩けなくなってしまった。
 

 

PHILIPPE JAMBON フィリップ・ジャンボン

PHILIPPE JAMBON フィリップ・ジャンボン、自然派の中でも極を走るフィリップがいた。子供のような好奇心を持ち続け、より純粋なワイン造りに邁進し続けるフィリップジャンボンのファンはここフランスでも熱狂的だ。彼のワインは感情が伝わるのだろう。


 
フィリップ・ジャンボン
のワインは通常のワイン概念では語れない。醸造学の理論では説明が効かない範疇のワインだ。彼のワインを批判しようと思えば、山ほどの欠点を上げられる。しかし、フィリップがOKを出した時にはその欠点も含めて、すべてのバランスがとれている。




フィリップ・ジャンボン
のルーツはスイスの三ツ星レストランでソムリエとして働いた時に始まった。その後、リヨンで亡鬼才シェフのパスカル・サンテーズと働いた当時に付合った醸造家、グラムノンダール・エ・リボのワインの影響が大きい。その当時、そこに日本の宗像シェフもいた。




日本のメリメロの宗像シェフフィリップはその当時同じ釜の飯を食べた同志、いやファミリーだ。その当時から付き合ったカトリーヌと結婚して、97年に自宅のガレージを使ってワインを造ったのがスタートだった。そこから、ますます極の世界にのめり込んでいった。



ALLEZ LES VERRES !! 13 アレー・レ・ヴェール
ジャンボンの畑は殆どが斜面にある。しかし一か所だけが平地にある、それがこの区画。ラグビー練習場の隣にある。ここは雹にも遭うことなく収穫できた。友人達が集まって収穫した区画。皆の暖かさが詰まっている。透明感が素晴らしくスーっと入っていく。勿論SO2添加ゼロ。



LES BALTAILLES 11レ・バルタイユ は二つの区画からの葡萄でできている。BALMONTバルモン区画とBATAILLESバタイユ区画である。この二つの名前を合わせてバルタイユ。11年は収穫量が極端に少なく、大変濃縮した葡萄を収穫。過去最高の力強さとまろやかさが同居したスタイル。


LES GANIVETS レ・ガニヴェ06
 この06年も雹で荒れた年で、ガメの皮にボトリティス(貴腐)がついて、果汁がかなり濃縮してしまった。パワフル過ぎてアル発酵、熟成に何とか7年も費やし、やっとバランスがとれて13年に瓶詰。フレッシュさを含んだまろやかさ、素晴らしいバランス。



LA TRANCHE LE RETOUR11ラ・トランシュ・ル・ルトゥール
、2007より収穫量がなく造れなかった。4年ぶりの復活。誰もが首を長くして待っていたワイン。LEYENESレンヌ村にあるフィリップの畑の葡萄。11年は葡萄の熟度もあって、独特の生ハム風味もあってグイグイはいる。



私はジャンボン・ファミリーが大好きだ。フィリップカトリーヌも濁ったところが全くない。フィリップは家計も省みず、自分の信じた道を一心不乱に突き進んでいる。3人の子供達を育てながら奇人変人しかできないような事を平然と普通にやりきっている。



決して楽でない家計をこの笑顔で支え切っているカトリーヌには本当に感謝する。カトリーヌがいなければ今のジャンボン・ワインは存在しない。極をやりきったフィリップのお蔭でワイン学で不可と思われていたことが可能だった、という事を証明してくれている。

 

CASOT DES MAILLOLES

カソ・デ・マイヨルのアランもスペインの国境の街バニュルスから参加。アランはもう自然派のレジェンドと云ってよい。アランにたいして自然派醸造家の誰もが尊敬の念を持っている。

レジェンドのアランのルーツはコルビエールまで遡る。


トゥールーズ出身のアランはお祖父さんの影響で農業をやりたかった。でも両親に反対されて一旦は諦める。最初は農業機械の技術者としてコルビエールに移り住んだのが切っ掛けとなった。しかし夢は諦めきれなかった。



アラン
は1981年にコルビエールのパデルヌ村に7Hの畑を手に入れた。幼い頃から念願の醸造家になった。その7Hの畑は、今は伝説的ワインとして語り継げられているMAZIERESマジエール醸造の故ブイグ氏(MAZIERES)がアランの後に手に入れた畑だ。この二人に接点があったのである。故ブイグ『ワインで世界を変える。』



話を元に戻そう。1994年にパリジャンのジスレンが偶然にコルビエールを旅行中に車が故障、通りがかったアランが修理したのが切っ掛けで、この二人のアバンチュールが始まった。二人でバニュルスに畑を購入、CASOT DES MAILLOLESを設立。



厳しい過酷なシスト斜面での仕事で、屈強なアランの体と土壌のシストが一体化してるのでは、と思うほど体が土壌化している。そんなアランが醸す最近のワインは何かを超えたヴュバビリテを備えている。


カソ・デ・マイヨル、EZOエゾ
,今日はルシオン地方でも内陸方面にある平地の区画のワインを持参していた。樹齢25歳のメルロー60%、シラー40%という品種構成。よく熟したピーマン系の風味にシラーの果実味が心地よい。フレッシュさ、ミネラルで透明感さえ感じられる。




10ヴァン・コション見本市
も、午後中盤を過ぎると、人の入りも多く、最高潮になってきた。少人数の楽団が入って雰囲気を盛り上げる。お祭り気分になってきた。普段は別々の地方で同じ方向に向かってワイン造りをする仲間達同志が今夜は楽しい交流会となる。その前座が始まった。

 

DOMAINE OZIL ドメーヌ・オジル

南ローヌ河右岸のアルデッシュ地方のラゴルス村にある。全フランス中で自然派醸造元同志の結束力が最も良い地方である。新人自然派が誕生しそうになると古参醸造家達も皆で援助して育てる。トーマGILLES AZZONIジル・アゾニにワイン造りを学んだ。



今、フランスで新しい自然派醸造元が顕著に増えているのは南ローヌと云ってよいだろう。農協がバタバタ倒産している地方である。世代交代期にある葡萄栽培者達は農協から離れて独自に醸造所を設立するところが増えている。トーマがまさにそうだ。


OZILオジル家では、お父さんは農協に属していた。息子のトーマとジャン・ダニエルはドメーヌを引き継いでいる最中。お父さんと同じ事をしても将来はない。近所の醸造家にはジル・アゾニジェローム・ジュレなど世界中のバイヤーがやって来る。トーマは困難はあっても自然派の世界に挑戦したかった。
 

OZIL醸造のトーマ
は、ジル・アゾニで研修した。栽培から醸造まで一通りの自然派ワイン造りを学んだ。近所にはグレゴリー・ギヨムとか先輩のジェローム・ジュレが目と鼻の先にいる。何か質問すれば親身になって教えてくれる。これがアルデッシュ地方自然派チームの強いところ。




土壌をビオ栽培に転換して、土壌中の微生物を育てている真っ最中。真っ白な石灰質の石がゴロゴロとあり、畑が生きてきている変化がよくわかる。『農作業は3倍も重労働だけどやりがいのある仕事であり、何より自分の造ったワインで多くの人が喜んでくれるのが嬉しい』トーマ



P
REM’Sプレムス
、マルサンヌ品種100%の微発泡ワイン。残糖もありほのかな甘味にまたほのかな微発泡が実に心地よい。最初はタンクでアルコール発酵、残糖が20gほどになった時点で瓶詰してビン内二次発酵をしたワイン。



CUVEE BOURRETキューヴェ・ブーレ
、グルナッシュ・ノワール品種100%、勿論、自然栽培、収穫は手摘み、自然酵母のみでアル発酵、セミ・マセラッションカルボ醸造、圧搾機は古式木製の垂直式のもの、優しく絞って上品なタンニンと爽やかさを含んだ果実味が心地よい。

 

DOMAINE DE MAUPERTUIS ドメーヌ・ド・モーペルチュイ

DOMAINE DE MAUPERTUIS ドメーヌ・ド・モーペルチュイのジャンはここ地元のオヴェルニュ地方出身。オヴェルニュ地方の自然派ワインと云えば伝説ドメーヌ・ペイラがある。ペイラを造り上げた一人がこのジャンでもある。控えめな性格のジャンは表に出ることがなかった。


モーペルチュイのジャン
は最初知った時から全く今も変わっていない。チョット、有名になったり成功してくると性格や態度が変わってくる人が殆どだ。ジャンは全くいままでどうり。自分のやるべきことを他から影響されることなく着実にこなしていく人だ。


MAUPERTUIS
の葡萄園は標高450mという高さがここのワイン性格に大きく影響している。る。葡萄が熟すのが遅い。どんなに太陽がある年でも10月に収穫となる。葡萄がどんなに熟しても12度以上になることは殆どない。軽くてフレッシュで控えめでグイグイ水のように入るワインが多い。


MAUPERTUIS
収穫は精度がかなり高い選果をやっている。収穫時に行ったことがあるが、本当に完璧に健全な葡萄しか収穫していない。ジャンの性格がよく出ている。控え目だがやる事はキッチリやる。ワインも控えめで飛び出るものがない。すべてがバランスとれて疲れない。スーっと体に沁み込んでいく。



PUY LONG プイ・ロン
土壌は泥灰土や花崗岩の混ざったオヴェルニュならではのユニークな土壌。25歳から100歳のシャルドネが混植されている。収穫量が25HL/Hと少ない。水のような透明感のあるワイン。すべてが控えめなのに、ワインの背骨であるミネラルだけは確り主張している。



NEYROUネイルー, オヴェルニュのピノ・ノワール100%、この涼しい土地だからこそピノ・ノワールの本領が発揮されている。色合いはかなり控えめ、サクランボや赤い果実風味、チョットスパイシーさもある。何よりも確りしたミネラル感がビシっとしめてくれる。薄いようで決して薄くないいミネラルからくる余韻が長い。
 

 

LES VIGNES D’OLIVIERレ・ヴィーニュ・ドリヴィエ

キラリと光る新人自然派が生まれた。2014年が初リリース。ニース出身オリヴィエだ。自然派ワインが大好きで、プイィ・フィッセのフィリップ・ヴァレット醸造にて研修をした。そして14年春に畑ラングドックに購入。



オリヴィエ
は今年の春から畑仕事を開始。場所はモンペリエの街から北西に山の方面に行ったところにARGELLIERSアルジェリエと云う村がある。ラングドックとは思えない程、涼しく、降雨量もある特殊なミクロ・クリマを備えた区域がある。必要な水を確保できながら、ゆっくり葡萄が熟す立地だ。
 




オリヴィエ
は自分が造りたいワインの方向性はよくわかっている。オリヴィエの性格は物怖じをしない。
どんな大物醸造家でも躊躇なく訪問して入り込んでしまい、最終的に可愛がられるという特殊なトクを備えた若者だ。
必要なものを吸収してしまうハングリーさは凄い。



美味しいワインを造る人が共通して持ち合わせている大切なもの、探究心、実行力、自然の中にある“時”と“場”の流れを瞬時に理解し対応する柔らかいフレキシビリテをオリヴィエは持っている。磨けば自然派の宝石になるだろう。
 


LES VIGNES D’OLIVIER14 レ・ヴィーニュ・ドリヴィエ
、初リリースワイン。グルナッシュ・ノワール50%.サンソー50%の品種構成。14年はいきなり難しい年だった。臨機応変にに対応した。グルナッシュは除梗なしでそのまま発酵槽へ、サンソーは即プレスしえジュースのみ同じ発酵槽へ。

LES VIGNES D’OLIVIER14、天がまるでオリヴィエの対応力を試そうとしているかのように、収穫中に天候が崩れた。傷んだサンソーをプレスしてジュースのみを仕込んだのが結果として成功した。ヴェール・ヴォーレなどフランス中の自然派ワインバーのメンバーが即評価していた。遠くを見つめているオリヴィエのこれからが楽しみだ。


LES VIGNES D’OLIVIER14
 まるでピノ・ノワールか?と思わせるほどピノッテしている。ロゼと赤の中間色、2週間のマセラッションにも関わらず、サンソーのジュースの特徴が全面に出ている。イチゴのような果実、爽やかな酸、スーと体に沁み込んでいく。

10VINS COCHONS自然派見本市

年の瀬、醸造元達も2014年の醸造が一段落ついてホッとした頃にやるこの見本市、皆、落ち着いた顔をしていた。 2014年産の収穫量と品質が一部を除いて大体は満足のいくものだったことが大きい。
プロのバイヤー達も14年の品質に安心したに違いない。新旧の蔵が入り混じって、このような交流の場があるというのは素晴らしい事だと思う。自然派ワイン業界の15年の更なる発展が予想される見本市でした。 伊藤
 


Marque H top
CPV© 2006-2014 CPV Project