自然派ワイン情報カテゴリのエントリ

CPVリポート - 自然派ワイン情報カテゴリのエントリ

アミロ家ESPOAグループの付き合いは長い。ゆうに20年は過ぎている。
 
ESPOAグループは25年前より、毎年、日本全国の15名ほどのメンバーがフランスにやって来る。
当初の20年前のESPOAツアーで訪問した時は、右にいる息子ブノワがまだ小学生だった時代だ。
ブノワは小学校の時に既にお父さんの後を継ぐ決意をしていた。
小さなバケツのような容器で自分で造ったワインを我々に飲ませてくれたことがあった。
あのブノワが今は、お父さんの右腕となって支えている。
アミロ家も順調に次世代への準備をすすめている。



小学校の時からワイン造りに興味を持っていたブノワ
素直な性格でお父さんんと一緒に働いている。
土壌の人であるヤニックの畑仕事を横でキッチリと学びとっている
 
お父さんも醸造の方をブノワに任せようと指導している。
ブノワもお父さんの感性をフィーリングを学びとろうと一生懸命だ
お父さんを尊敬している。



頼もしい次世代が育ちつつある。
















醸造所



樽熟成庫



地表は砂状、まるで浜辺のよう。その下は元海底だった時代の石灰岩盤土壌。
自然栽培をやっているアミロの葡萄は真っ直ぐ下に伸びて、石灰岩盤に入り込んでいる。
だから、潮っぽい旨味がある。
魚料理にも合わされる赤となっている。イオーデと呼ばれる浜っぽさがある。




ESPOAグループでは、毎年1月にニューイヤーコンベンションと称して全国のESPOA店が集まる会を行っている。
独自の良い商品、直輸入ワインを販売しようと、同じ方向に進んでいる仲間達が集まってくる。
その前年のやったこと、今年からの取り組みについて話し合う。




そして、直輸入ワインのテースティングをやって新入荷ワイン、話題のワインなどをテースティングする。
そこに毎年、醸造元を招待する。
 
このヤニック・アミロも2008年に来日した。
2008年はラングドックのフォジェールのドメーヌ・アルキエ夫妻と同時に来日してくれました。



2008年はエスポアを代表する二つの蔵が同時来日という
豪華なニューイヤーコンベンションでした。



ESPOAニューイヤーコンベンションは,地方の温泉旅館でやることが多い。
夕食は全員で大宴会となる。勿論、直輸入ワインを飲みながら。
同じ方向に向かっている酒販店同士、昨年一年間の失敗したこと,成功したことなどを飲みながら話し合う。
一年に一度しか会わないメンバー同士もいる。積もる話しも多い。



夜は小部屋を借り切って、2次会懇親会をやる。
2008年は両夫妻を囲んでの豪華な楽しい懇親会でした。


普段、畑で一日中を過ごす醸造家にとっては、自分のワインを売ってくれているメンバーとこんな形で話し合えるのは、
本当に特別な機会なのである。
造る人、売る人が一緒になって同じ船に乗っていることを確認し合うことは本当にお互いに大切なことなのだ。
畑のエネルギー、天のエネルギーの詰まったワインに、多くの人のエネルギーが掛け合わされて、
物凄いエネルギーが創造されてくる。
本当のところは、この人の部分が最も大切で重要な部分なのである。
皆、単なるお金を稼ぐ仕事ではない。何か大切なものを共同で造りあげていることを確認し合える瞬間でもある。
ESPOAは素晴らしいグループだ



ヤニック夫妻にとっては初めての日本食。でも箸の使い方はバッチリでした。
初めて畳の上に座っての食事。やや足が痛いヤニック



東京では銀座のオザミ・デ・ヴァンにてESPOA しんかわや の竹ノ内さんが夕食会を開催。



気さくで飾らないヤニックはお客さんのテーブルをまわっていた。
自分のワインを楽しんでくれている人達と触れ合うことができる貴重な瞬間。
ヤニックは自分のワインで多くの人達に“幸せ”を感じてもらえる為に日々の畑仕事をやっている。
ヤニックにとっては本当に特別な瞬間なのである。














ロワールの片田舎のブルグイユでワイン造りにかけるヤニックが銀
座にいるのが不思議な感じがする。












パッションあるエネルギーの詰まったワインを飲ませてくれるオザミ・グループの社長、丸山さんと。












ヤニック・アミロのワインの食事との偉大なるマリアージは特別だ。



ヤニックは日本で飲む自分のワインの状態が素ばらしいので感激していた。
自分が丹精込めて造りあげたワイン、こだわったワインのスタイル、タンニンの質にこだわっている。
(ジャーナリストは硬いという)
そのタンニンの酒質が自分が狙った以上に発揮できている食事とのマリアージに自分でも感動。
この感動をその場でお客さん達と共有できることにまた感動していアミロ夫妻だった。


オザミの名シャフと共に。 最後にオザミの濃いワインファンと共に。















造り手と売り手、飲み手の三者が一緒のテーブルを囲んでの
素晴らしいひと時は忘れ
られない一期一会だった。
ワインは偉大だ。
今日は、日本の酒販店グループESPOAが輸入しているロワールのYANNICK AMIRAULTヤニック・アミロ
を紹介しよう。ついでにESPOAグループの活動も同時にご紹介したい。

ESPOAグループでは、毎月13日の日に日本全国のESPOA店, 関連レストランで同じ蔵元のワインを一斉に乾杯しながら飲む、というワイン飲んべ祭りを全国で開催している。

2月はロワールのカベルネ・フランの名手 ヤニック・アミロでした


カベルネ・フランの名手と云えばロワールに3人存在している。



ソミュール・シャンピニのクロ・ルジャールのナディ・フコ


シノンのフィリップ・アリエ

そして、このヤニック・アミロである。
90年台からこの3人はミスター・カベルネとして名を覇している。
お互い同士よく付き合っている仲である。
当時は、3人で共同でシャトー・マルゴーの使用樽を購入していた時代があった。




ある時、クロ・ルジャールの蔵に私が訪問した時、この3人がトラックから樽を下ろしていた。
その樽、どうしたの?と聞くと、
『3人でシャトー・マルゴーに引き取りに行ってきたところだ。』と云っていた。
この3人、お互いに良きライバルとして付き合っていたのである。
マルゴーの良質の樽はロワールのカベルネに相性が良いから共同で購入していたのである。
 
この3人の中で、最も控えめな性格なのが、このヤニック・アミロである。
フィリップ・アリエも控えめだけど、シノンというアペラッションが手助けとなり、今は世界中に有名となっている。
クロ・ルジャールは、あの髭とマリオのような、ミティークな人柄とワイン質で世界のクロ・ルジャールとなっている。
 
このヤニック・アミロは、畑仕事以外は殆ど興味ない人だ。ジャーナリストが来ても、とっとと畑にいってしまう人。
有名度からすると、2人に距離を置かれた形になっている。




しかし、知る人ぞ知る存在となっている。
カベルネ・フランのファンなら誰でも知っている存在だ。

特に、有名無名にこだわらない本当に美味しい料理を出すレストランには、必ずこのヤニック・アミロが置いてある。

食事とテーブルで合わせるには、どのカベルネ・フランよりも合わせやすいスタイルなのである。









ヤニック
のワインは、ワインだけ飲んで判断するジャーナリストには理解しにくいスタイルである。

テーブルの上で飲まれるところにニックのスタイルは真骨頂がある。



ニックに、趣味は何ですか?
と聞いたことがある。
『畑仕事!』 間髪をいれず答えたのが印象的だった。
 
畑仕事の鬼といえば、エスポアには南ローヌ地方 JEAN DAVIDジャン・ダヴィッド がいる。
土壌の人だ!その ジャン・ダヴィッド と比較的しても甲乙をつけがたいレベルの土壌の人である。
 
葡萄を観察をする時のニック の目は違う。
僅かな変化を絶対に見逃さない。
小さな状態の変化から、すべてを悟ってしまう能力を持っている。
いや、その道に、深く深くのめり込んだ人しか分からない感覚的な技である。
これを、理解するのとしないのと、最終的に出来上がる葡萄の品質は天と地ほど違ってくる。














































俺の葡萄を見てくれ。自信タップリのヤニック



収穫の時期に、醸造所に行ったことがある。



こんなにも完璧な葡萄ばかりの収穫を私はあまり見たことがない





















何をおいても、ワインは原料葡萄の状態が最も重要なのは間違いない。

そこにすべてを賭けているのが、ヤニックだ。

余りにも地味でジャーナリストの目には止まりにくい。

ミスター、カベルネ・フランと呼ばれるにふさわしい人柄である。





 
数年まえより気候変化・病気に繊細なバラを葡萄園の端に育てている。(ボルドー人もやっている。)
葡萄木より繊細なバラを観察することで、葡萄への対応を素早く対応できる。
勿論、半分は遊び心からのバラ栽培。
























良い葡萄さえ収穫すれば美味しいワインができる、とよく云われている。
残念ながらそんなに単純なものではない。
収穫した葡萄を発酵槽にいれて、自生酵母がちゃんと順序よく発酵してくれないと美味しいワインはできない。
自生酵母とは、その土壌独特の気候風土(ミクロクリマ)に合った組み合わせの自然酵母が約30種類ほどある酵母群のことをいう。。
特に大切なのは、アルコール発酵の初期に活動する酵母菌がワインの風味に重要な役割を演じている。
初期から発酵槽内の温度が高いと、初期の酵母菌が働く前に本来後半に働くべき酵母が先に動いて深味、風味のないワインになってしまう。
特にワインの重要な要素であるパファンと呼ばれる香りに特徴・複雑味のないものになってしまう。
土壌の人、ヤニックの畑には元気でイキイキした自生酵母が育っている。
ヤニックと自生酵母達はもう長い付き合いの友人だ。
ヤニックは自生酵母達とまるで会話をしながら醸造しているようだ
 
ここでも繊細な感性が必要になる。



アミロ家ではここ近年、トロンコニック型の大型木樽発酵槽を増やしている。
発酵温度が急激に上がることを自然に抑えてくれる性質を持っているからだ。
発酵中にも木樽の木目をとうしてわずかながら息をしている。



そして、アミロ家の醸造所は発酵室全体に冷房が入っている。
発酵槽に外気の影響を受けることを避けている。大変重要なことなのである。



自生酵母達が理想的に働ける環境を整えている。
 
後は、収穫した葡萄皮に含まれている旨味、色、タンニンの成分をどのように抽出するかの“技”にかかってくる。
これは、一年中、畑で一緒にそばにいて葡萄達を見てきたヤニックしかわからない部分が多い。
感性、フィーリングが大変重要なポイントになる。



ルモンタージ
をやり過ぎてもワインが粗くなってしまう。
ピジャージを多くやっても繊細なタンニンを出せる年の葡萄もある
カモシ期間が短くても濃縮感がタップリのワインになる事もある。カモシが長くても繊細で軽やかなワインになることもある。
よく醸造元の中で『私は一切ピジャージをやらない』 『ルモンタージをやらない。』とかいう人がいる。
本当のところは、葡萄の状態如何ですべてがかわってくる。
『除梗する、しない』の問題も葡萄の状態でかわってくる。
この辺が、一年の畑仕事で育てた葡萄の状態をよく理解していないとできない事なのである。
畑仕事が趣味というヤニックでしかわからないことが沢山ある。
毎年、穫れた葡萄の状態によって造りも臨機応変に変化してくる。
収穫する前から、今年の醸造すべき方法のシュミレーションができている。カモシの期間、ピジャージ、ルモンタージのタイミングなど、なぜなら、一年間の畑仕事で葡萄のもっているカパシティー、要素をすべて把握しているからである。

ヤニックならではの“技”である。





ヤニック
のワインのタンニンは、一口の試飲ではやや硬さを感じることが多い。

でもそのタンニンの粒子の細かさは凄い。

その繊細な粒子のタンニンが食事の時に生きてくるのである。

食べ物の脂身、雑味、違和感をこの細かなタンニンがすべて調和をとってくれる。

これがアミロのスタイルだ。







これは2008年にヤニックが来日した時、

東京・銀座のオザミ・
デ・ヴァンでの会食の時だった。

和牛の旨味とプティ・カーヴのこまやかなタンニンの絶妙なマリアージに感動した瞬間だった。

肉からの旨味と石灰岩盤土壌からくる潮っぽい旨味が相乗効果となり、もう舌がトロケそうだった。

それを洗い流してくれる繊細なタンニン、また食べよう、という意欲が倍増してくる。



























ヤニックは、この瞬間の喜びを提供する為にすべてを畑仕事にかけている。
そして、このスタイルを貫きとうしている。


ラズ・カマンのカールとラファエルが無事日本に到着




お茶目なは大阪の地下鉄内で駅員を見つけると近寄って記念
撮影。

テンションが高い。

突然のカールの行動に浪花のおっちゃん駅員さん、固まっていた。








即、ラファエルも近寄って記念撮影。子供のような二人。おっちゃん駅員さんイヤともいえず固まりっぱなし。

絶妙の瞬劇も大阪のオッチャン。有難う、心の中で爆笑させていただきました。流石、大阪は違う。





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最初のイベントのたけやさんところから開始。
今年の秋はお客さんツアーもやって、順調にお客さんの心を惹きつけているたけやさん
2016年は新春から飛ばしています。



会場に行く前に店に寄ってボトルにサイン、


勿論、
今夜の会で販売するボトル。






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会場は豊中のフレンチレストラン、ノア・ド・ココにて。
5年前にもマンスノーブルが来日した時に私も来たレストラン。
大変腕も良い、絶品のシェフのいるところ。


ラズカマン・ブラン
から乾杯!
最初にご挨拶。
生まれて初めて、これだけの人前で話す二人は、ややドキドキ気味。
いつも普通の如くにやっている事を説明がなかなか出てこない。
その初めてっぽさが新鮮で良かった。























ドライトマトとホタテ貝のテリーヌ
オマール海老の冷製ソース
 
爽やかなでフルーティーなソーヴィニョン100%、あえて樽には入れず
爽やかさを狙った造り。
ワインだけ飲んでもアペリティフとしてもok.

 





今日の料理、
ドライトマトとホタテ貝のテリーヌ 
オマール海老の冷製ソース
石灰質土壌の旨味ものってソースにぴったりの相性。

カールも大喜び。





そして、シャトーカマンに 
バームクーヘン豚のロースト 
かぶらのグラタン添え
ホーレンソ草とトランペット茸のソース
 
実に凝った料理に二人とも驚き。








お客さんも驚きの料理。

メルロー主体のカマンとホーレンソウのマリアージが素晴らしい。
豚お油味を爽やかに流してくれたカマンが光っていた。




この美味しさに一挙にお客さんも笑顔が溢れてきた。
ワイン、美味しい料理、で人の心も和んで即友達に。
カールの隣のオジサンは現役中にオランダに転勤して住んだことがあり、欧州人には慣れている。




たけやさん
もニコニコ。

これまで静かだったお客さんもザワザワと会話が弾んだ。





多くを語らないたけやさん

でもこの笑顔で皆が惹きつけられている。





後はラズカマン2010、シャトー・メリニャン 2010と2003を続けた。
料理は菊芋風味のポトフと黒毛和牛の赤ワイン煮
 
あまりにも美味しそうで、写真をとるのを忘れて食べてしまいました。
濃厚な料理に濃厚で力強いワインでピッタリの相性でした。
 
その後のデザートのガトー・ショコラも濃いメリニャンでバッチリでした。
みんな大喜び。
 
冬の寒くなった時期は、こってり料理にこってり濃厚なワインが必要だ。
軽いグイグイ飲みワインが流行りの昨今ですが、やはりボルドーのこの濃縮感も捨てがたい。
やっぱりボルドーはボルドーだ。濃いワインが好きなお客さん多くいることをわすれてはい
けない。
フランス、パリでも60%の普通の人がワインはボルドー、と思っている。ボルドーワインがは不滅の人気が現実。


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美人女性ばかりに囲まれてご機嫌の二人。











最後に全員で ダーとやりました。



造り手と飲む人の素晴らしいふれあいの一期一会でした。
素晴らしい空気と波動で充満していました。
 
有難う、たけやさん
良い仕事してますね。
 
 
伊藤

                                                     2016年、地中海に元日の朝日が昇った

世界は大きく動いている。大略的に見れば世がより佳くなるために、人類が乗り越えなければならない課題が浮彫になって来たといえる。愚連隊のような連中が国まで造って平然と世界中の国を相手に戦争を仕掛け、人殺しを当たり前の如くにやっているイスラム国が存在している。 地球温暖化現象がいよいよ表面化して異常気象や環境変化による災害が具体的、日常的になってきた。この年末年始の暖かい気温はフランスではフランス気象台始まって以来の暖かい気温が  記録された。春に咲くべき花が12月に既に開花となった。南仏の春に咲くミモザが12月に満開だった。北極ではこの時期は-50度が普通の気温、しかし今年は+2度という異常な気温となっている。 この2点、1イスラム国の蛮行、2地球温暖化現象の深刻化が、人類のあらゆる方面の活動に、具体的に大きな影響を与えている。単に新聞上のニュースとしてではなく、人々の日常の生活にも、大きく影響を及ぼしている。


1―イスラム国による世界テロ現象  (パリのテロ現場バタクラン)


15年11月のフランスでの銃撃・爆弾テロは世界中を震撼させた。実行犯はフランス人である。もともとはイスラム教とは無縁だった若者達がある日突然にイスラム国に行って変身しての行動だった。
フランス中にイスラム国の戦闘員が数千人も生活している。彼らの殆どはフランス国内の落ちこぼれた若者達である。彼らは仕事もなく将来の希望が全く見えない状態から脱出をかけて過激イスラム国に入信していった。 自分の価値を認めてくれる集団いや国がある。今、お先真っ暗な状態とは全く違う。自分の存在価値を活かせる場がある。
でたらめな偽イスラム教論理を造って、世界中の人達をできるだけ多く殺戮 することが神に報いること、という出鱈目な理論だ。自分の命を捨てて、可能な限りの殺戮をすることが、人間として立派で価値のあること、という理論を組み立てて入信した若者を徹底的に洗脳している。こんな信じられない狂った集団が国まで造ってしまった。
こんな集団をここまで世界が何も行動せずに放置しておいた、という事実自体が、今までの世界倫理からも考えられない事実現象である。 イスラム国のテロ実行犯の殆どは、イスラムとは関係のない外国人集団なのである。世界中の若者、特にヨーロッパには社会からはみ出された若者が多い。貧富の差の拡大も広がっている。若者達にとって夢を抱けない社会は問題である。特にフランスはいい意味でも悪い意味でも大人の世界の国だ。若者が前面に出れる場が少ない。社会システムにやや問題がある。彼らの溢れんばかりのエネルギーを良い方向に善用できる道があるはずだ。
                                                                                                                  (レプブリック広場)

社会システムが造り出したエントロピー

資本主義社会で勝ち組、負け組の発生、その格差の拡大。自分の会社のみが儲かるシステムで勝ち続けなければならない宿命を持った資本主義社会システム。その限界が生む出した社会の歪が、偏った宗教と結びついてとんでもない国を造ってしまったのである。国、会社、個人の行き過ぎたエゴが生み出したエントロピーと云ってよい。これらの事件は多くの世界中の人達に、色んな事を考えさせる大きな切っ掛けとなっている。この事件は単にテロによる殺戮行為ばかりを非難することより、社会システムの在り方をかんがえさせられた。人々に生き方の変化を迫る事件として捉えることもできる。


第2の地球温暖化現象                       


昨年末に、テロで緊迫した状態のパリで、世界から195か国が集まり環境対策会議COP21が開催された。

厳戒態勢にあった危険なパリに、なんと147か国の首相、大統領など各国のトップ政治家が集結した。

アメリカのオバマ大統領、ロシアのプーチン、中国の李首相、ドイツのメルケル首相、日本の阿部首相など世界を動かしているトップ政治家がほぼ全員が集まったのは凄いことである。            

                                                                      マルセル・ラピエール

この事実だけでも、今までにない環境問題の重要性を世界中が認知していることを示している。
この国際会議中、アフリカ、アジアの小国で環境破戒されている現状が次々と発表された。大国の利益追求の企業活動が地球の裏側の小国の国民が多大の環境破壊の被害を受けている現状が明らかになった。 

この問題も今までの社会システムが造りだしたエントロピーと云ってよい。 つまり自分の国、自分の会社だけの利益を確保するために行ってきた企業活動が環境   破壊、公害、温暖化、地球破壊に繋がってきたのである。 つまり行き過ぎたエゴの結果と云ってよい。この年末年始に北極の気温がプラス2度という異常な高温となった。普通ならばマイナス50度のところである。
どんな理由、説明の如何を問わず、我々の生き方を変えなければならない現実 が目の前に突き付けられている。                                           
この2つの問題は、どんな職種の人、どんな国の人にとっても共通の課題を浮き彫りにしてくれたのである。我々全人類に投げかけられた課題を越えなければ、明日の地球がないということを明確に示してくれた。                                          
ピエール・オヴェルノワ
 

人間の生き方の変化が不可欠な時代の到来            


我々地球に住む人間一人一人が生き方を変えなければ明日がないという危機感は誰でも認識できるところまできた。貧乏人だろうが、お金持ちだろうが、どんな宗教を信仰していようが、どんなイデオロギーを持とうが、すべての人にとって地球は一つしかないのである。
この意識は、日常生活のあらゆる場面、行動に影響を与えている。 当然の如く、近年の消費者心理の中に“自然”というイメージが大きく影響を与えている。人々がものを買ったり、消費する時には、商品のトレサビリテーを吟味する層が急増している。これは世界的な傾向である
                                   
ダール・エ・リボ
  

若手自然派醸造家の急増と自然派ワインの品質向上   

       

我々はワインの世界で生きている。このワインの世界も大きく変化している。まるで氷河が解けるようにビオに転換する醸造家が増えている。 特に世代交代をする若い世代は、ごく自然な形でビオ栽培を導入している。 若い世代ほど自然に関しては敏感である。

今、フランスでは農薬によって病気になった農家の話題がマスコミでも報道されている。
また、除草剤や農薬による水質や農地公害の話題を頻繁にマスコミが取り上げるようになった。
オリヴィエ・クザン
醸造元として生計を立てる為に、他人に迷惑をかけたり、地球を汚すようなことはしたくないという醸造家が増えてきているのである。
一旦栽培をビオ、自然な栽培にすると、次は醸造も自然な造りに転換する醸造家が急増している。

あえて、一昔前のように自然派と名乗ら
ない醸造家が増えている。 これは素晴らしいことだと思う。


ブルノ・シュレール


自然派ワインが浸透して一般化しつつあるのを感じる。消費者の方も何の抵抗もなく自然派ワインを楽しむようになってきた。
自然派ワイン専門のワインバーでも、今は敢えて自然派ワインとは謳わないバーやビストロが増えて いる。その裏には、自然派ワインの品質が格段に安定してきたことが大きな 理由とメリットとなっている。

一昔前の自然派ワインのように、還元した異常に臭いワインや酸化したワインが減少している現状がある。普通の美味しいワインとして気軽に安心して提供できる状況になってきている。
 フラール・ルージュのジャン・フランソワ・ニック


昨今の自然派ワインの品質向上が著しい。そして、高品質の自然派ワインを造る若手醸造家が次々と誕生している。最近の若手は初リリースから本当に美味しい。

初期の自然派醸造家達が多くの失敗を重ねながら試行錯誤で20年の歳月を費やして築きあげた手法があり、それを惜しみなく自然派2世代に伝授した。2世代目の天才的な稀有の才能を持った少数の醸造家達が更に磨きをかけた“技”を確立。そして、最近はその磨きのかかった“技”を最初から熟知して、それを普通の如くに使いこなす3世代目と云ってよい若手が出現してきた。 ここ最近の若手醸造家のセンスが光っている。古参自然派が達しえなかったレヴェルに若手が飛び越えて驚くような高品質のワイン造りあげている。 3世代目の時代が到来しているのを感じる。
ラングロールのエリック・プフェーリング

初代自然派   マルセル・ラピエール、ピエール・オヴェルノワ、 ダール・エ・リボ、オリヴィエ・クザンなど、  

2世代目として  ブルノ・シュレール、フラール・ルージュ、ラングロール、 フィリップ・パカレ、ラパリュなど傑出した才能の持ち主

3世代目として  マチュ・ラピエール、レミー・デュフェート 、 デビュベルタン、バティスト・クザンなど多くの若手誕生中 
フィリップ・パカレ

 

自然派ワインの愛好家が世界中に拡大


急増する自然派ワインを支える消費者、レストラン、小売店が世界中に増えている。  世界中の消費者の指向が“自然”に向いているからである。 世界の不安材料が一杯の様相、イスラム国、環境破壊からの温暖化などが、人々の指向をますます“自然”な方向に向かわせているのだろう。

北欧、ロンドン、ニューヨークと物凄い勢いで拡大している。 この傾向は2016年も更に拍車がかかるだろう。 品質向上と安定感が備わり、本来のワインに戻ったからである。  6000年のワイン歴史の中で、現在のような人工的な化学物質を加えてワインを造りだしたのはたったの60年前からである。 ボルドーグランクリュが制定された1885年の時代はすべて自然なワインだったのである。除草剤も殺虫剤も人工酵母も存在しなかった時代である。みんな自然酵母でワイン造りをしていたのである。         
ジャンクロード・ラパリュ
 
つまり、当時のワインは今のボルドー・グランクリュより現在の自然派ワインのスタイルに近かったのである。誰もが自然栽培、自然酵母でワイン造りをやっていた。自然派ワインの本質は本来のあるべき姿、つまり普通のワインに戻っただけなのである。

 

自然派ワインには地球の奥からのメッセージが


2億4500万年前の世界地図

フランスの葡萄畑には、まだ世界中の大陸がくっ付いていた時代、3億年前の土壌、ミネラルが多く存在している。古いものは4億年前のミネラル、地質史で云うシルル紀やデボン紀の石灰岩やシスト土壌がフランスに多く存在している。葡萄の根っ子はこれらの土壌のメッセージを葡萄に運びワインの中に伝えてくれている。

46億年の地球の歴史の中で人間が出現したのは、たかだか50万年前からなのである。 我々は人間になる前は微生物、その前はミネラルだったのである。数十億年の進化を  重ねて人間になった。今でも人間の体にはミネラルや微生物が入っている。 人間の体の一部といってもよい。ミネラルや微生物なしでは生きられない存在である。 自然派ワインを飲むということは我々の先祖に出逢うことなのである。 除草剤や殺虫剤をまき散らした畑には、微生物も土壌も死に絶えてしまっている。 そんなワインを飲んでも我々の先祖には出逢えないのである。 地球のメッセージもエネルギーも伝わってこない。


現在の世界地図


人間が生き方を変えなければ地球は姿を変えてしまう


人間の行き過ぎたエゴの結果として、今地球が壊れかけている。というより、人間が住めない状態だったころの地球に戻ってしまいそう。我々は地球の原点を見つめて生き方を変えなければ明日がないところまで来ている。 地球が46億年の年月をかけて人間が住めるような環境を作ってくれた。それにも関わらず、我々人間は地球を汚して自分達が住めない地球に戻そうとしている。地球の深いところにあるメッセージにもっと耳を傾けてもいいだろう。

マチュ・ラピエール
 
ワインの中には、豪華な宣伝や見せかけに大量のお金をかけている有名ブランド も存在している。果てしない金儲け競争に打ち勝っている状態の一部の人間が飲むには相応しいワインなのかもしれない。しかし人間のギラギラした邪念と化学物質と自然を凌駕した如くに人工テクニックを使ったワインには地球のメッセージは入っていない。 自然派ワインは我々人間に、生き方の方向性を示してくれているのではないだろうか。 過ぎた強烈なエゴの持ち主には自然派ワインは造れない。すべてを征服しうるような考え方の持ち主の人間にも自然派ワインは造れない。 
レミー・デュフェートル
気候、土壌、微生物、自分、周りの人、飲む人も含めてすべての環境と友達にれるような人間の大きさがないと美味しい自然派ワインは造れない。 チョット有名になって大儲けして大金持ちになってやろう、という人間も不可能だ。

他人を蹴落として自分だけ利益をえたり、人を騙して自分だけ利益をえるような生き方、自分の優れた能力、技術、を多くの人達と調和をとるような使い方が出来ない人達も、もうこれからは必要のない人種になるだろう。
デブーベルタン

いわゆる昔風に云うならば、まっとうな人間、まっとうな考え方、関わるすべてのモノをまとめて調和を図るような生き方が必要なのである。 “利は義の和なり”という生き方が必要なのである。
エゴが悪いのではない。エゴにはエネルギーがある。過ぎたエゴがダメなのである。節のあるエゴ、調和をとるエゴがある。世に気持ちの良い空気、波動のようなモノを出せる最強の良質エゴが存在する。  

バティスト・クザン




これからの人間の生き方“共生”のヒントが自然派ワインにあり



1990年代の半ばからVIN NATURE自然派ワインという言葉が使われるようになり、現在までになった過程で、当初はマルセル・ラピエールの人間的な器の大きさと魅力で多くの醸造家が自然派ワインに参入してきた。 自然派のイメージとマルセルのイメージが重なっていた時代があった。マルセル亡き後も各地方にリーダーが生まれていい意味で自然派が広がっていった。 その広がり方が良かった。

20社の自然派が東京・大阪で販売者・ファンと交流


先輩醸造家が新参の後輩にすべてを惜しみなく伝授していく姿は、今の世の中には存在しないスタイルだった。競争、競合が普通のこの社会システムの中、自分が 数十年をかけて身に着けた“技” を惜しみなく伝えて、新参者が独立する手法まで面倒をみる、時には畑を提供したり、金銭的に、物理的にも援助をするというシステムがこの自然派には多く見られた。

日本業務店のメンバーがラングロールと交流


他の世界では見られない共生の思想が自然派ワインの世界にはある。
自然栽培は自然と共に協調しなければ成り立たない仕事である。時には自然から過酷な仕打ちを受けたり、自然の恵みを享けたり、喜怒哀楽を日々続けながら勝ち
得たものがある。その生活の知恵は、本では絶対に学べない実践哲学なのである。


そこには本当の意味で人間と自然の調和を見ることができる。人と天(月、太陽、星、天候、)人とミネラル、人と微生物、人間同士の調和、他の世界では見られない生活文化が育っている。

PASSION DU VINでは、ワインを造る人、飲む人、販売する人、自然派ワインに関わる多くの人間同士が交わる機会をできるだけ多く企画している。

日本の小売店の皆さんがエリアン・ダロス訪問


造る人と飲む人、造る人と販売する人、販売する人と飲む人など、自然派ワインに関わる人達には共通した空気、波動が存在していることをその都度発見してきた。 素晴らしい一会一期の調和の出会と空間を経験してきた。

環境破壊、イスラム国の蛮行が全面に出てきた2016年の冒頭にあたって、これから人間が向かうべき生き方のヒントが自然派ワインの中に多く存在するように思う。

自然派ワインを愛する人、販売する人、造る人、私にとっては皆同志である。世の中の動きが、ますます我々の方向に近づいてきているよう思う。

東京の酒販店がワインファンと共にミレーヌ・ブリュ醸造


自然派ワインには地球のメッセージ、エネルギーが詰まっている。 みなぎるエネルギーを持って、自然派ワインと共にまっとうな波動、空気を世に送り出したい。 我々に追い風が吹いている。 ワインで世を変えられる!私は確信している。 2016年も自然派ワインの大飛躍の年となるでしょう。

燃やせ!!PASSION!!燃えろ!!PASSION!!   PASSION DU VIN
伊藤與志男  PARIS

若手自然派 EN JOUE CONNECTION アンジュ・コネクション試飲会


年末恒例の試飲会。アンジュ・コネクションが12月12,13日の週末に開催された。ANGERSアンジェの街を中心に点在する若手自然派醸造家、約20社で形成されている自然派グループである。年に数回試飲会を開く。
また、若手は金銭的に余裕がなく農機具も思うように購入できないのが現状。そこで、
このグループでは農機具を共同で購入して数社で共同使用したり、農繁期にはお互いに農作業を協力し合いながら行うという若手アソシエーションである。
ロワール地方のアンジェ地区は自然派醸造家同志の横の関係が素晴らしく結束してる。こんなに理想的にまとまっている地方は少ない。

若手の次世代型の自然派醸造元が多く育つアンジェ

ENJOUE CONNETION,このグループはオリビエ・クザンの息子バティスト・クザンが中心となって形成された。バティストは20歳の時に一年間日本に滞在したことがある。銀座のヴァンピックルに半年、大阪のパッション・エ・ナチュールで半年修業した。自然派の初期段階の時、日本が自然派を支えたこともよく知っている。日本通である。


アンジェ地区の自然派と云えばオリヴィエ・クザン、マーク・アンジェリ、
ルネ・モスという古参の醸造家達が今の自然派を築いてきた。
彼らと云えども、当初は自然ワインを造る為の、自然栽培や自生酵母
だけで、SO2無添加での醸造を手探り状態でやっていた時期があった。
揮発酸の異常な上昇やお酢になってしまったり、多くの失敗を重ねてきた。
昔はビオ香と云われたり、やたらと臭いワインが多くあった時代だった。
そんな痛い失敗を繰り返してきた。そのお蔭でやっと現在は、クリアで
スーット体にしみわたっていく自然派ワインを確信をもってできるようになった。

自然派の造りが安全にできるのが当たり前の世代の出現

最近の新人は、古参のところで研修をしたり、失敗をしないで造る方法を継承して、最初から当たり前の如くに自然派ワインを造ることを知っている世代である。 最初から、自然派ワイン造りで、やってはいけない事、気をつけなければいけない事を熟知している。これは凄いことなのである。









コート・ド・レイヨン近辺、朝の恒例風景の霧


前日の12月11日にアンジェの街に着いていた。この種の自然派試飲会は午前中が勝負だ。特にアンジュは自然派ファンが多い。午後になると会場が人で溢れて、ブースの前までたどり着くだけでも時間がかかる。だから10時の開場前には入ることにしている。ホテルを駅前にとった。昨夜は自然派ワインビストロでチョット飲み過ぎた。まだアルコールが若干体内に残っている。自然派ワインばかり飲んだから二日酔いはない。心身ともに快調である。残留アルコールで勢いがついている。
アンジュの街から南に車で移動した。コート・ド・レイヨン地区に近づくと霧が濃厚になってきた。秋冬、この辺では毎朝の如くに霧が発生する。この霧のお蔭で貴腐菌が発生する。コード・ド・レイヨンと云えばキリっとした酸を備えた貴腐ワインが存在する。レイヨン川の湿気のお蔭だ。SO2添加の少ない甘口の自然派貴腐ワインは最高に美味しい。すべてはこの霧のお蔭である。

今回はパッション・ド・ヴァンの若手キショとやって来た。アンジェ駅でレンタカーを借りてキショの運転でやって来た。アンジェの中心から約20分程で小さな村RABLAY SUR LAYONラブレイ・シュール・レイヨン村に着いた。コート・ド・レイヨン地区のど真ん中の村である。会場は村の公民館だ。















さあ、戦闘開始だ。入場料10ヨーロを払って会場に入った。 10時キッチリに着いた。まだ、すべての醸造家が来ていない。時間に真面目な醸造家だけが準備をしていた。これを見ただけで醸造家の性格がよく分かる。 几帳面な醸造家は時間にキッチリと来て、もう試飲準備が完了している。 これだけでも、ある程度のワインのスタイルは理解できる。 気の早い入場者が何人か来ていた。



自然派の宝庫・アンジュに新しい風! DEBOUBERTIN デブベルタン


ノルマンディー出身の二人、ヴァンサンとステファニーはパリの大学時代に出会って以来ずっと一緒。ヴァンサンはエネルギー関連の研究をして風力エネルギーの仕事をやっていた。二人とも自然が大好きで自然の中で働く仕事をしたかった。自然派ワインが好きだった。特にスーット入ってしまうスタイルのアンジュのワインが好きだった。マーク・アンジェリーやオリビエ・クザンの元で研修した。そして2012年にワイン造りを決意して醸造元を設立。 3ヘクタールの小さな畑を庭園の如くに丁寧に世話をしている。
最初からビオ栽培。多くの若者のように、自然環境を壊したり、飲む人達の健康を害するようなワイン造りをしたくなかった。自然栽培・醸造が最初から当たり前の世代である。マーク・アンジェリーやオリヴィエ・クザンなどの諸先輩が切り開いた自然派の造りを継承して、普通のワイン造りとして当たり前の如くに自然派ワインを造る世代の自然派が多く誕生している。その優等生がこのデブベルタンである。初リリースか素晴らしい品質のワインを造っている。


1-L’AUNIS ETOILE オーニ・エトワール ★★★
スーット体に入ってしまう果実味と軽やかなワイン。今、ピノ・ドニス品種が自然派ワインファンの中で静かなブームとなっている。マサル方式の55歳の大きめの葡萄房からは果実味タップリの軽やかなジュースが絞れる。盆栽のように世話をして12ヘクリットル/Hに収穫量を抑えるとシスト土壌のミネラル感がスカッとした透明感を演出してくれる。自然酵母でセミ・マセラッション発酵。3~5年の古樽で12か月のシュール・リ状態で熟成。オリの旨味がワインに溶け込んでいる。

2-ACHILLEE アシレ
25歳のシュナン品種。リオリットと呼ばれる堅い石の土壌。シストのような真っ直ぐなミネラル感を演出してくれる。キリっとした酸の中にソフトな果実味。古式の垂直プレスでゆっくり搾ると優しいタッチに仕上がる。自生酵母発酵。そして、古樽で1年のシュール・リ熟成。オリの旨味がワインに溶け込んでいる。フィルターなし、SO2添加なしの超自然なソフトな優しいタッチの白。

3-LE SALTIMBANQUE 14  ル・サル・タンバンク 14
樹齢60歳のソーヴィニョン品種100%。14年は7,8月と天候が曇りがちで湿気が多かった。しかし、9から10月にかけて晴天が続き一挙に葡萄が熟した。5~8年の古樽の中で自生酵母発酵、そのままシュール・リで樽熟一年間。熟したモモ風味の甘味もあり、シストのスッキリ感が抜群。














自然派ワイン造りに無我夢中の女性CHAROTTE BATTAIS シャルロット・バテ


ブルターニュ地方出身のシャルロットは、偶然にアンジェの葡萄園にたどり着き自然派ワインに巡り合って、この世界にのめり込んでいった。アンジェの自然派醸造家達の人間的な繋がり、助け合う姿に感動。自分もワイン造りに人生を賭けたかった。2008年にマーク・アンジェリーの援助で100歳の古木シュナンの畑を借りてスタートした。今はその畑も返し、セレクション・マサルの100歳のグロロ品種0.5ヘクタールにすべてを賭けているシャルロット。0.5ヘクタールだけでは生活が成り立たない。勉強も兼ねてオリビエ・クザンのところで働いている。自分の造るワインに対しては一切妥協はしない。自分の納得しない内は絶対に出荷しない。

1- LE PONTAIL 12 ル・ポンタイ 12 赤
12年は太陽が穏やかだった。11度前後の軽やかなワイン。除梗なしの葡萄房丸ごと発酵のセミ・マセラッションカルボ醸造。勿論、自生酵母のみ、ピジャージを2回ほど実施。SO2は一切いれないナチュール。醸造は自然に任せる、強制的なテクニックは一切しない。12年は残糖が残り、アルコール発酵に3年を要した。15年の10月に瓶詰。500本のみ生産。

2 - LE PONTAIL 14 ル・ポンタイ 14 赤
14年も太陽が少なかった年だ。アルコール度数も11度と軽快で、キレイな酸が心地よい。 自生酵母、セミ・マセラッションカルボ醸造、SO2はゼロ、ゼロ。超ナチュレルな造り。 ロワールで太陽が少なかった年の赤は、果実味を残すか、マセラッション・カルボ醸造のメリットを出してほのかな果実味があればキリっとした酸も生きてくる。500本のみの生産。








アンジュの若手の中心BAPTISTE COUSINバティスト・クザン


お父さんのオリヴィエ・クザンも若い時に自家製のヨット船で世界中を周っていた。長男のバティストもそれに負けじと日本にも1年ほど滞在、南米と世界中を周って地元アンジェに帰ってきた。
日本にいた時は単に若いフランスの若者という感じだったけど、最近のバティストはキリっとしまって責任感ある自然派をリードする醸造元当主という威厳のようなものが備わってきた。お父さんのオリヴィエ・クザンは醸造が終わっると半年間はヨット船で世界中を廻る旅に出てしまう。一部のカベルネ・フランの畑だけを残して、すべてバティストが引き継いで独立。LE BATOSSAYル・バトセを設立した。
造りはオリヴィエ・クザンから引継いだ。 その上に、バティストの感性を載せて 独特のスタイルを築いた。会場でも超人気ブースだった。なかなか近づけない。











1- PIED ピエ2014 ・白ワイン
・シスト土壌の60歳のシュナン品種100%。収穫後グラップ・アンチエールと云われる葡萄房丸ごと発酵で4日間タンクで醸し。その間ピジャージなど一切手を加えない。この醸し期間に皮を柔らかくし、ゆっくり時間をかけてスムーズにプレスができる。上品なジュースが絞れる。
(プレス機は彼の曾祖父から代々受け継げられた垂直型)プレス後、再びタンクに入 れ一カ月間アルコール発酵。・アルコール発酵が終る少し前に樽入り。アルコール発酵の最後とマロラクチック発酵を樽で行う。1年間の樽熟成。主に6-7年の古樽。この年は500Lの2年樽も二つ使用。2015年11月に瓶詰め。・2014年は湿気の多い年で色んな面で苦労した。特に時の選果作業が大切な年。約2000本生産




2- MARIE ROSE マリー・ローズ 2014 ・ロゼワイン
23歳のグロロー・グリ100%。土壌は主に「リモン」質土壌に粘土が混じっている。石灰は少ない。 リモンはシルトのこと。粘土と比べて粒が大きくミネラル感をワインに与える。
・この畑からは二つのキュヴェが生まれる。第一回目の収穫がパペット・ナットになる。酸を含んでいて微発泡ワインには完璧。もう少し葡萄を熟させて、遅い第二回目の収穫がこのマリー・ローズ。
・収穫後タンクで7日間、葡萄房丸ごと発酵と醸し、その後、・プレスしてタンク入れ、タンクで6カ月間発酵に熟成。4月に瓶詰め。なんとアルコール度10.5と軽やかで超飲みやすいワイン。
・2014年は湿気が多く、葡萄がかなり傷んでたり腐っていた。選別作業がすごかった。
・おばあちゃんのように優しいワイン。感情たっぷりでバラの香りがする軽いワイン。
・このキュヴェは生産量が少なくまだ日本に行ってない15年からは量が増えたため日本行きも可能?

3 - PUPPET NAT パペット・ナット 2014  白微発泡ワイン
・23歳のグロロー・グリ100% マリー・ローズと同じ畑。つまり土壌も同上。 同じ畑の葡萄を酸がまだ残っていて糖度があまり上がっていない第1回目の収穫を使用。 アルコール度を上げないためと、発泡ワイインに大切なフレッシュさを表現させるには酸味が必要、 適度な酸を残す為に早めに収穫する。10月の頭に収穫。・2014年  は湿気が多く、葡萄がかなり傷んでたり腐っていた。選別作業がすごかった。 収穫後ダイレクト・プレスしタンク入れ。・発酵が始まって3週間後の糖度リッター20グラム辺りに 瓶詰め。・6カ月間瓶で二次発酵。・3月にデゴルジュマン。
4 - DYNAMITAGE ディナミタージュ 2014
・ガメイ100%
・同じ畑に二種類のガメイが栽培されている。 畑には25列あり、その内7列はガメイ・ドゥ・ブーズというガメイ・タンチュリエ。タンチュリエとは「染める」という意味であり、果肉まで色がついている葡萄のこと。セパージュ・タンチュリエはワインの色を必然的に濃くする。 残りの18列は通常のガメイ。樹齢19年。1996年に植えられた。畑は馬を使用して耕している。土壌は砂質土壌。・収穫は10月の頭。この畑が一番最初に

収穫.。醸造は、除梗なしの葡萄房丸ごと発酵槽へ。12日間の醸し, ピジャージュ無し、アルコール発酵が終る少し前に発酵槽から出し、葡萄をゆっくりプレスする。曾祖父から代々受け継げられた垂直型プレス機でゆっくりプレスする。2年から8年の樫の木の樽に入れる。・樽でアルコール発酵を終え、マロラクチック発酵を行う。6カ月後の四月に瓶詰め。 ★古式の垂直式プレスが最も優しく絞れる。重要なカギ。

5 - OUECH’COUSIN ウエッシュ・クザン
・「ウエッシュ・クザン」は若者が友達同士でそのまま使う言葉であり、スラング。英語の「What’s up bro ?」に匹敵する。日本語だと「よ!ブラザー」。「ウエッシュ」は北アフリカ系のアラブ語からきて「どうだい?」みたいな感じ。クザンはフランス語で「いとこ」という意味であり、英語の「ブラザー」に匹敵し、家族みたいに仲がいいことを意味している。またクザンは蚊に似た足の長い虫の名前でもあり、ラベルの元になっている。・グロロ・ノアール品種100%、樹齢43年。土壌は砂質。 ・畑は馬を使用して耕している。・醸造 破砕無し、除梗無し、ピジャージュ無し。  グラップ・アンチエールで大体二週間の醸し。
醸し中に何回かデレスタージュを行う。葡萄をゆっくりプレスする。古式の垂直型圧搾機で葡萄をゆっくりプレスする。・そのままタンクで6カ月間発酵と熟成を行い5月の頭瓶詰め。・樽は無し。畑は全部で3.5Ha。馬を使用して耕している。


新旧の継承期間にあるクザン家

ワインは人だ。人の経験に基づいた磨きあげた熟練技がスムーズに継承されることは 実に重要なことだ。オリヴィエの栽培に関する実践技は達人と云ってよい。ビオ・ディナミのニコラ・ジョリーやマーク・アンジェリも当初の実践作業はオリヴィエが代わってやっていた時期があった。馬で耕す技に関してもオリヴィエ・クザンの指導が無かったら、ロワールに今のように広まらなかっただろう。彼から指導を受けた人達がフランス中に広めていった。
醸造に関しても、収穫された葡萄をみて、その年の栽培期間の状態から判断することが ポイントになる。カモシの期間の決定、酵母菌の働きスピードなどすべて栽培期のことを逆算してオリヴィエは決定している。オリヴィエの実践に基づいた知識は膨大だ。

無形世界遺産と云い。それらを一つ残さず吸収しようとしているバティストがいる。

そんなオリヴィエを支えてきたのが、天然な明るさを備えた奥さんのクレールだ。
偉大な男、偉大なワインの影にはいつも女性がいる。


★冬のこの時期はランド・ドゥ・ブルターニュという古い種類の小型羊を10匹を畑に放している。小型なので葡萄の木の下を自由に走り回り、いい加減に雑草を食べ自然な肥料も土に与えてくれる。

幻のグリオット100歳の古木畑を引き継いだDAMIEN BUREAUダミアン・ビュロー

ダミアンは地元コート・ド・レイヨンの出身。自然派との出会いは地元にいたあのミティークな存在のグリオットだった。人間的にもワインのスタイルについても他のワインとは全くの別物。規格外の人物、規格外のワインだった。この出会いは若きダミアンにとっては強烈なショックだった。一緒に働きながら学んだ。いきなり規格外のワイン造りを学んだダミアンは外の世界、他の自然派のワイン造りも知りたかった。近所のジョ・ピトン、ルネ・モスでも学んで磨きをかけた。他の地方ではどうなっているのか?知りたかった。
ブルゴーニュ、ジュラ、南仏のルシオン、コルシカ島、まで旅しながら全く違うミクロ・クリマの自然派を学んできた。 そして、地元のアンジュに戻り、グリオット解散の折に、幸運にもグリオットの最良の100歳の古木をグリオットより引き継いだ。学んだことを、生かす時期の到来だ。明日のアンジュを代表する醸造元になりつつある。
1 - LA POIVROTTE ラ・ポワヴロット
グリオットから継承したサン・ランベールのピノ・ドニスPinot d’Aunis100% ロアール地方の古種。 これが樹齢100年級の古木。シスト土壌、9月の頭に収穫。グラップ・アンチエールで15日間のタンク醸し。ピジャージュ無し、古い垂直プレス機で圧搾。再びタンク。・冬の間タンクで発酵を終え、春にスーチーラージュを行う。そのまま瓶詰め。・亜硫酸ゼロ。フィルターなし。白胡椒にイチゴ、さくらんぼの香り。ミネラル感豊で果実味もたっぷり、アルコール度も10度つい沢山飲んでしまう。
2 - EMILEエミール
・エミールはダミアンの祖父の名前。14年が一年目の新キュヴェ。2011年に以前から自分で栽培していた畑を購入しT。グロロー90%、ガメイとガメイ・ドゥ・ブーズの2種類が残りの10%、ガメイ・ドゥ・ブーズは果肉まで真っ赤な品種、ワインの色が濃くなる。樹齢は35歳、・シスト土壌。グラップ・アンチエールで3週間タンク醸し。ピジャージュ無し、古い垂直プレス機で圧搾。再びタンク。・冬の間タンクで発酵を終え、春にスーティラージュ。更に1カ月まって6月に瓶詰。亜硫酸ゼロ。フィルターなし。
3 - SAPERI POPET サペリ・ポペット   微発泡ワイン 弱甘
シュナン100%、・樹齢40年、・シスト土壌、・収穫後ダイレクト・プレスし、タンクへ。・タンクで発酵を始める。糖度リッター20-24グラム辺りで瓶詰めして瓶内二次発酵。手動でデゴルジュマンを11月に行う。


どこまでも透明感L’ECHALIER – NICOLAS BERTINエシャリエール- ニコラ・ベルタン

畑作業が大好きだったニコラ。多くの自然派醸造家と巡り合い。自分も彼らと同じようにワイン7を造ってみようと思った。2008年にアンジュにて設立。最初からビオ栽培、地球を汚すような仕事はしたくなかったし、飲む人の健康の為にも。そして自分自身が飲みたいと思うようなワインを造りたかった。
1- ECHALIE BLANC エシャリエ 白
2001年に植えられたシュナン100%。当時樹齢12年。最初から有機栽培。 土壌は赤シスト「シスト・ルージュ」、2006年に手に入れた彼らの一番最初の畑。・収穫後にダイレクト・プレス。・プレス後 50%がタンク入れ。      50%が樽入れ。全部で13樽。主に7-10年の古樽。新樽2個。1年間発酵・熟成。・2014年収穫時前にタンクでアッサンブラージュ。6カ月間タンク熟成。・2015年春の初頭瓶詰め。6カ月間瓶内熟成。・亜硫酸をゼロ、自然酵母使用。・完成まで2年間かかる。
2- POP SEC ポップ・セック 微発泡白ワイン  ドザージなし
2014年のエシャリエと同じ収穫に同じプレス。14歳のシュナン100%。樹齢13年。土壌は赤シスト、・タンクで発酵を始める。糖度リッター20-25グラムで瓶詰め。1年間の瓶内二次発酵と熟成。・11月末手動でデゴルジュマン。シュナンのコクがあり、スカットと爽やか発泡。
3 -SOUTILLANT ソティアン 微発泡白ワイン ドザージなし
44歳のソーヴィニオン・ブラン100%、シスト土壌、ダイレクト・プレス、タンク発酵糖度リッター20-25gで瓶詰。・1年間瓶内二次発酵。シストのミネラルとクリアな酸でピリッと締まる。

数学者よりの転向・緻密で大胆なワインと人柄 PHILIPPE DELMEE フィリップ・デルメ





フィリップはブルターニュの先端の街BRESTブレストで数学の先生をやっていた。でも自分の人生を今の生活の延長で終わりたくなかった。このままの人生は考えられなくなっていた。前よりロワールの自然派ワインが好きだった。単に好きというより飲む度に体にも心にも感情にも響いてくるものを感じていた。

“人生は一度しかない!”フィリップは決意した。09年にアンジェにやって来た。前からよく知っていたBENOIS COURAULT ブノワ・クロの援助でワインを造りだした。最初はナントとアンジェの間を行ったり来たりでの生活をしていた。アンジェでの3年間はキャンピングカーで生活していた。

そして、2011年に意を決して完全にアンジュに引っ越した。フィリップはオリヴィエ・クザンからも多くの事を学んだ、自然な生き方や馬での耕し方など。クザンを尊敬している。クザンに声かかけられればどこでも行く。ワインは自分の好きなタイプのワインしか造らない。スーット体に染み込んでいくタイプのワインだ。勿論、自然栽培、自生酵母、SO2は殆ど使用しない。
15年はオレリアンが共同経営者として入った。アンジェの街で自然派ワインバーをやっていた人物だ。強力な助っ人が入った。栽培も6年目に入り土壌が生きてきた。葡萄の活力が違ってきているのを感じる。
明らかにミネラルからくる透明感が表現されてきた。

そのミネラルをオブラートで包んでくれる果実味や 優しい舌触りに効果のある古式の木製垂直式プレス機も手に入れた。 今日の試飲会でも多くの人が品質に驚いていた。人気ブースだった。









1-TURBULENCE 14 微発泡ワイン白
3区画の畑のシュナン品種(6から35歳)を数回に分けて、熟成した葡萄のみを収穫して、その都度直接プレスして発酵槽に足していった。理由はビン内発酵時に糖分を足したくないので十分に熟させて糖度が上がってから収穫。タンク発酵の残糖21gになった時点でビン内に詰める。ビン内発酵も自然酵母のみ。ほぼ1年間のビン内発酵・熟成。ルミュアージ(オリをビン口に集める作業)デゴルジュマン(ビン内のオリを取り除く作業)もすべて手作業による贅沢な手造り発泡。色合いは黄金色に近い輝き、シスト土壌からくるミネラル感がスキっとした酸を引き立ている。 爽やかで真っ直ぐな微発泡ワイン。

2- Les ch’nins on boit, et la caravane passe 14 レ・シナン・オン・ボワ・エ・ラ・カラヴァンヌ・パス
14年は7,8月の太陽不足による熟成の遅れで遅熟だった。10月に収穫。3つの畑区画のシュナン品種を2回に分けて収穫。1回目は熟している葡萄のみ収穫、数日後に残した葡萄が熟してから収穫という2倍の手間暇がかかっている。最初タンク発酵、発酵途中で75%は樽へ移動、25%はタンク発酵。そのままシュール・リで1年間の熟成。14年は綺麗な酸の年だ。その上にシスト土壌のキリっとしめた舌触り、まさにシスト土壌ジュースという感じ。どんな脂っこい料理でもサラっと流してくれるキリっとした白ワイン。目が覚める感じ、ソーセージやシャクトリーでアペロによい。

3- Les vieux de la vieille 14 レ・ヴュー・ド・ラ・ヴィエイユ
14年からの新キューヴェ、35歳のグロロ品種50%、35歳のカベルネ・フラン50%。 シスト土壌、除梗なし、葡萄房丸ごと発酵槽に入れるセミ・カルボ醸造、最初の葡萄をピジャージしてジュースだす。自然酵母で発酵開始3日目にピジャージをする。カモシ期間は1週間。古式の垂直式プレスで絞って古樽(3年樽)に入れて、樽でマロラクティック発酵。そのまま1年間の樽熟成。
4-EN VOITURE SIMONE アン・ヴォワチュール・シモンヌ
11年産のグロロ品種のワインと13年のカベルネ・フランをアサンブラージしたワイン。両方とも葡萄房丸ごと発酵槽に入れるセミ・マセラッション・カルボニック醸造。 勿論、自然発酵のみ。アルコール度数が10度のみで軽やかでグイグイ入ってしまう心地よいワイン。

柔と剛に挑戦するGARO VINガロ・ヴァンのセドリック・ガロ


Cedric GARRAEAU セドリック・ガロ
地元アンジュ生まれのセドリック・ガロ。子供の頃から農業に興味を持っていた。いつかワインを造ってみたいと夢を見ていた。 でも若きセドリックはもっと違う世界も見てみたかった。ニュージーランドやアイルランドなど数年間は世界を旅して滞在して色んな事を学んできた。 そして、地元アンジュに帰ってきたセドリックはPITHONピトン氏のところで修業した。そして、2010年にGAROA・VIN醸造を設立した。 地元アンジェの豊富な品種構成、シストを中心に豊富な土壌を十分に生かしたかった。 勿論、最初から自然栽培。自然醸造である。 何も足さない、何も引かない。葡萄、土壌の自然な風味を素直に表現したワイン造りを目指している。自然酵母、亜硫酸も極小。もしくはゼロ。その為には、いかに健全な葡萄を発酵槽に入れるかに全神経を集中している。

LUNATIC 2014 リュナティック 白
シュナン品種100%、樹齢50歳。赤シスト土壌。14年は葡萄の熟度が不足していた為、2回に分けて収穫した。1回目は熟している葡萄のみ収穫、数日後に、残しておいた葡萄が熟してから2回目の収穫をする、という2倍の手間暇がかかっている収穫後直プレスして24時間のデブルバージ。樽に入れて樽発酵・樽熟成。トースト香が付かないように、内側を焼かないで蒸気を使って造った新樽を使用。10か月の樽熟成。SO2添加しない。

SOMNAM BULLES 2015 ソンナム・ビュル 白 微発泡ワイン
樹齢50歳のシュナン品種100%、赤シスト土壌、LUNATICと同じ畑。15年は3回に分けて収穫。 一回目に収穫した爽やかな酸が残ってる葡萄をタンクに入れて、自生酵母のみで発酵。アルコール発酵中に瓶詰して、ビン内で発酵させてガスを閉じ込める。12月にリュムアージもデゴルジュマンもすべて手作業でやる。
     
     
  SOMNAM BULLES ROSE 2015 ソンナム・ビュル・ロゼ 微発泡ワイン
33歳のカベルネ・フラン100%、シスト土壌。収穫後、直接プレスにかけてジュースを発酵槽に入れる。 自然酵母で発酵、発酵途中でビンに詰める。リュムアージもデゴルジュマンも手作業で行う。 SO2の添加もないナチュールな果実味が心地よい。シストからくるミネラル感が軽やかな泡でより爽やかさ感じられる。
  LULU BERLU 2014 ルル・ベルリュ 赤 
サンベール区画の樹齢38歳のカベルネ・ソーヴィニョン100%、シスト土壌、収穫を遅らせてカベルネ・ソーヴィニョンがよく熟すまで待った。除梗なしの葡萄房丸ごと発酵槽に、セミ・マセラッション・カルボニック醸造。ルモンタージもピジャージも一切やらない。できるだけ優しく柔らかなタンニンをアンフュージョン(茶出し)のごとくに抽出した。21日間のマセラッション。カベルネ・ソーヴィニョンをカルボ醸造からくる軽やかさと果実味の調和が心地よい。
  ANJOU ROUGE 13 アンジュ・ルージュ
カベルネ・フラン100%、樹齢80歳の古木が70%、33歳が30%。除梗して、破砕なしない。 つまり葡萄の粒はそのまま潰れていない(グレン・アンティエールと呼ばれる)状態で発酵槽へ、入れる。葡萄粒の中で酵素が働いてマセラッション・カルボ醸造のような果実風味が醸される。ジュラ地方の醸造家がよくやる手法。ピジャージは4日に一回。一か月間のカモシ。古樽(2,3年)にて10か月の樽熟成。アンジェでは皆が軽快でグイグイ飲めるタイプを造っている。そこでセドリックは単なる果実味と軽いワインだけじゃなく、確りした酒質を備えた熟成にも耐えられるような赤をも造りたかった。
  
  ANJOU VILLAGE ROUGE 14 アンジュ・ヴィラージ
38歳のカベルネ・ソーヴィニョン100%、LULU BERLUルルベリュの葡萄と同じ葡萄。同じ葡萄で全く違う醸造に挑戦。 こちらは、除梗して破砕しないグレン・アンティエール(ぶどう粒丸ごと発酵)でセミ・マセラッション・カルボニックに最も近い状態で一か月間の発酵・カモシ。ピジャージも実施。勿論、自生酵母のみ。古樽(2,3年)にて10か月の樽熟成。セドリックはアンジュのカベルネ・ソーヴィニョンで確りしたワイン質を備えたものを造りたかった。なおかつ自然派の果実味も残したかった。両方の造りを折衷した手法をとった。熟成にも耐えられるスタイルにしたかったのである。一歩進んだ自然派かも。
 

EN JOUE CONNECTION アンジュ・コネクション2015 レジュメ

 

お昼はRABLAY SUR LAYONラブレイ・シュール・レイヨン村にある名物ピザ屋へ行った。こんな小さな村に自然派ワインしかない素晴らしいピザやがある。自家製の釜土で焼くピザに地元自然派ワインが飲める最高の店だ。アンジェの醸造元巡りに来た時は必ず寄る店だ。この村で自然派ワイン見本市とは嬉しいかぎり。疲れた舌を美味しいピザで癒した。
 
アンジェ自然派は凄い
すべてをレポートする事はできませんでしたが、皆、熱いパッションをもって、それぞれの個性を生かした、本当に素晴らしいワインばかりだった。
何より、造る人も、集まってきた人、 アンジェの自然派ワインに魅せられた人達が、一つの会場に集まり、暖かみのある空気が一杯だった。 今日の日があるのも、本日は若手からの招待醸造家として参加していたパトリックの様な古参先輩たちが築いた道があるからだ。皆が先輩を尊敬している。
皆皆がハッピーな雰囲気がありました。

こんなパッションとハッピーが一杯詰まったアンジュ・ワインは日本にピッタリだ。

 

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