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2012年厳しい社会情勢の中、自然派ワインはどうなる?


予想される激動の2012年が始まった朝、地中海に浮かぶ初日の出(撮影:伊藤)


自然派ワインを愛する皆さん、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。私は毎年、この初日の出を拝むために年末年始は地中海の街ラ・グランドモットに滞在する。2012年1月1日、ここ地中海は快晴に近い晴天だった。気温は何と百数年ぶりの暖かい小春日和だった。テレビでは19度と公表、でも街のレストランのテラスでは25度にもなっていた。本当に気持ちの良い日だった。でも、地球は大丈夫かな?とやや心配になってしまう。

あらゆる分野で世界の激動が予想される2012年の門出には穏やかすぎる小春日和の元日だった。しかし、ここヨーロッパは正月そうそうまさに激動の金融危機が動きだしている。この12年に入って1ヨーロが100円を切る安値を記録して、その後も更新が続いている。ギリシャを筆頭にイタリアでも崩壊的な厳しい経済状況下にある。それを救おうとしているフランス、ドイツ大国も決して楽な状況ではない。金融市場のみならず資本主義社会システム自体が行き詰ってきているのを多くの人が感じている。もう一つ、自分だけ、自社だけ、自国だけの儲けを第一に追及した人間社会の超エゴが造りだした地球環境の悪化。2012年の元日に象徴されるような温暖化など地球環境の悪化による人間も含む生態系存続の危機を多くの人達が認識するようになった。

厳しい社会情勢の中、なぜか爆発的に人気が伸びている自然派ワイン
そんな厳しい社会情勢の中、ヨーロッパにおける自然派ワイン市場をみるに、販売、伝搬が急激に伸びている現実がある。まるで、この厳しい社会情勢が追い風になっているのではと思わざるをえない状況がある。フランスのワイン屋での自然派ワインの売上が急激に伸びている。自然派ワイン専門ビストロは連日超満員の活況。自然派ワインは決して安くはない。グランクリュと比べれば安いけど、一般的には知名度の割には高い方である。だから、安いから売れているのではなく、消費者が明らかに意志を持って選んでいるのである。昔あったスタイルのボルドーワインを中心にしたワインバー、ワインビストロは跡形もない。ミッシェランの三星レストランも自然派ワインを普通のワインの如くリストアップしているところが多くなった。2010年、2011年と二年連続レストラン世界1位に選ばれたNOMAのワインリストの中心は自然派ワインである。だから、もう自然派ワインは品質的にも味覚上から見ても立派にワイン業界の中心に成りつつあるように思う。これは偶然ではない。明らかに社会情勢や地球環境の変化が、人々の社会生活の価値観を変えているのに違いない。貧困層が増えている反面、ワインを飲める層の人達のライフスタイルが激変してるのを感じる。

カルチャー・クリエーティヴ層の人達(文化的創造性を持つ人々)が急増中。

社会的権威への不信感、危機感が人々の価値観、ライフスタイルを変えている
今までの社会的権威への不信感、そこから発生してくる危機感が人々のライフスタイルを明らかに変えている。今までの社会システムの最もお堅いはずだった銀行が、不健全な世界金融システムの中の泥沼に入りこんでいる。世界中の真面目に仕事をしている人々の生活をひっくり返してしまうような状況を造り上げてしまった。極度のエゴの塊のような人間達(今の自分だけ、今の自分の会社だけ、今の自分の国だけ儲かればいい)の組織が造り上げてしまった地球環境の悪化。世界的科学者、国も勧めていた原発も不安定きわまりない存在であった事実。この不幸な事実が世界の人達に与えた影響は計り知れなく大きいことなのである。ドイツでは原発全面廃止を決定した。あらゆる分野で普通の人が普通に生活することを不可能にしてしまう程の現実を見せつけられてしまった。

カルチャー・クリエーティヴと云われる層が急増中
今までの権威であった人達、国、社会システム、経済システムへの信用性の失墜、不信感がライフスタイルの変化を余儀なくした、と云った方が妥当かもしれない。今までは革新的な人達が警告を発していたが、今度は普通の人達が実際に自分の生活スタイルの中に健全なものを取り入れて生活を開始したということだと思う。この層の人達が今、急増してる。世界の有識者の組織、世界賢人クラブではこの層をカルチャー・クリエーティヴと呼んでいる。どんな人達かというと、今までの権威が発表したこと、認めたことを盲信しない人達。自分で調べて納得いくまで本当のところを追及する。そして、極力、それが自分の為、他の人のため、国の為、世界の為、地球の為に良いかの判断基準を持っている良識人の層だとのことである。彼らの特徴は、今までのような革新的な人達と違って、他人を自分と同じ考え方に転向させようとするようなことはめったにしない。むしろ自分自身の個人的成長を心がけることを好む、と云うようなライフスタイルの人達のようです。だから目立たない存在ではあるが、ものごとの本質を見たり、洞察する人達が確実に増えているようです。世界賢人クラブの調査では先進国では28%ほど割合に達するようです。私はもの凄い多い数値だと思う。

例えば消費に関しても、今までのように、外的な権威が認めていたものを盲信することなく、自分達の尺度がありものの本物度とか、消費する際の、自分や他の人や、他の生態や地球などへの影響なども考慮しながら生活するライフスタイルを自己実現的に実践している人達のようです。

ワインを消費できる層であるカルチャー・クリエーティヴの人達がワイン消費時の基準が変化しつつある。
このカルチャー・クリエーティヴの層がワインを買う時の事を想像してみよう。彼らは、単なる業界権威の決めた事など盲信するはずもない。金メダル、グランクリュ格付け、業界雑誌すらも盲信することはないだろう。何故なら、今までの最高権威の人達の一部が現在の厳しい社会・地球環境を創りあげてしまったのだから。今までのやり方を続ければ自分も含めて世界、地球をも継続できないことを彼らは感じているからだ。例えワインを買う際でも、自分自身の自己実現ライフスタイルとして、自分だけのメリットでなく、他への影響、地球や生態系の継続に繋がるもの求めていくだろう。ワインの本質を見ようとする人達が増えていくのは素晴らしいことだ、と思う。ヨーロッパにおける自然派ワインの急人気は当然に成るべくして成ったなと思う。この流れは止められないし、自然派ワインがワインの世界の中心になっていく区切りがこの2012年かなと位置づけられると思う。

自然派ワイン人気の急上昇の流れは、日本でも既に始まっている。
当然、日本でもこの流れは既に始まっている。昨年11月に東京のワインビストロ祥瑞経営者の勝山晋介さんが主宰した自然派ワインイベント“FESTIVIN”に何と1500人程の多く自然派ファンが集まった。今、ワインイベントでこんなに人を集められるのは自然派ワイン以外にないでしょう。私は素晴らしいことだと思う。世も捨てたものでもないな、と心から思う。

自然派ワインは人に天と地のエネルギーとゆとりをもたらし、地球にも優しく微生物にもやさしい本物だ
自然ワインの多くは本物だ。人、地球の土壌、宇宙からの光、葡萄木などが一致協力して一本のワインが出来上がる。金儲けだけを考えてしまうと農作業経費を減らす為、除草剤や殺虫剤を撒いてしまう。地球が汚れて微生物も死んでしまう。勿論、自然派は撒かない。化学肥料も撒かない。だから葡萄の数が少ないだけに旨味の濃縮した葡萄が収穫できる。根っ子は養分を求めて地中深く伸びてミネラル分を運んでくれる。だから潮っぽい旨味やワインの背骨となるミネラル感をワインに与えてくれる。根っ子が地中深く入り込んでいくと葡萄木が健康でパワフルになって葉っぱに活力があり、宇宙の光(主に太陽)をしっかり受けてとめて光合成をやりながらプロテイン、宇宙のメッセージやエネルギーが一杯詰まった果肉や果皮を創ってくれる。美味しい果実味やタンニンをワインの中で表現してくれる。自然派を造る人は、やはり農業だから素朴な人、質素な人、誠実な人、元気な人、繊細な人、明るい人、健全な人が多い。今の自分だけの利益のみを追求する人は殆どいない。2012年は自然派ワインが自然な流れで、世界の多くの人達に幸をもたらす大飛躍の節目年となるだろう。


伊藤與志男 CLUB PASSION DU VIN PARIS PARISにて

2012年を待つ年末のシャンゼリーゼ通り

カテゴリ : 
風物詩
執筆 : 
ITO 2011-12-30 14:55
2012年を待つ年末のシャンゼリーゼ通り





波乱万丈の2011年が過ぎようとしてる。ナポレオンが造った凱旋門からコンコルド広場までの2km弱のシャンゼリーゼ通りが何故か私は大好きだ。
世界中の歴史に残る偉大なる人物が通ったこの道。さまざまな歴史を見てきた凱旋門だ。世の中が変わってもじっと動かず同じ面構えをしている凱旋門。ところが、シャンゼリーゼ通りは世相を反映して色々姿を変えている。今年は欧州経済不況・地球資源節約の世相を反映して照明が質素になった。フランス国旗の青、白、赤のリング照明を3本だけ並木に巻きつけただけのシンプルさ。

2012年は良い年であるように祈りたい。





昨年のシャンゼリーゼ風景

毎年、その年の経緯や今後のことを話すホット・ディナー。
2011年は本当に色んなことがあった年だった。

3月11日の地震の直後、12日には私とフィリップは日本向けの飛行機の中にいた。11日の地震は知っていた。でもまだその規模の大きさの確かな情報が出発の前日11日の金曜日夜には入っていなかった。12日の朝の出発の便に乗った。13日に日本に到着した時には津波、福島の原発の事実報道が一斉に流れていて大変な事になっていた。フランス大使館は在日フランス人に東京を離れるようにと、警告を発していた。当然、フィリップのホテルにも多くのフランス人友人や家族から即刻東京を離れるよう強制指示が入っていた。残念ながら翌日からの予定をキャンセルして、大阪に移動した。
いずれにしてもワイン試飲会・セミナーをやれる状況下ではなかった。大阪からフランス政府が準備した特別便チャーター便でトンボ帰りした。

ル・コントワールで待ち合わせ イヴ・カンデボルドシェフ
これらの写真はマルセル・ラ・ピエールの親友だった料理人イヴ・ドカンボルド・シェフのレストラン ル・コントワール。6か月先まで予約が詰まっている超人気店だ。今、彼はフランスの料理界では“時の人”だ。テレビやメディアにもよく出てくる。ラピエール一家の一員でもあるフィリップ・パカレはパリに出る時はいつもコントワールのホテルに泊まっている。シェフとフィリップは親友どうしだ。なぜなら、シェフは自然派ワインの大切な守護人的存在でもある。シェフはマルセルが亡くなった時、葬儀で感動的な弔辞を読んだ一人でもある。亡くなる数週間前に、シェフはマルセルの所に行き、自分の最高の料理を創って、最後の晩祭会をやってのけた人だ。

自然派ワイン屋 兼 エピセリー LA CREMERIE ラ・クレムリー

残念ながらル・コントワールでは今夜は席がとれなかった。隣のL’AVANT COMTOIREラヴァン・コントワールの立飲みビストロで待ち合わせてアペリティフ替わりに一杯ひっかけた。2店目はもう一杯アペロをやろうということになり、近所のワイン屋 兼エピセリー店LA CREMERIEラ・クレムリにてもう一杯アペロをやった。

このラ・クレムリ店も自然派ワインの品揃えはかなり充実している。勿論、フィリップ・パカレのワインも入っている。ジェラール・ウストリックのマゼルやドミニック・ドゥランなど自然派の大御所的存在からエロディーバルムのような比較的新しい自然派までバランスよく揃っている。


ワイン販売だけでなく、チーズや特殊な食材なども品揃えしている。それらの美味しい食材を使った料理を創り、テーブルが用意されていて、その場で食べられるようにもなっている。

ワイン販売員は自然派専門店のカーヴ・パピーユでも働いているムッシュがいるからアドバイスは、完璧だ。フランスにはこんな店が存在するから消費者はかなり助かっている。やはり自然派ワインはフランスといえども的確にアドバイスできる人が少ない

しかも妙に偏っていないところが、ここは素晴らしい。
日本もそうですが、フランスでも自然派を好む販売員はやや偏っている人が多い。

自分の好みを押し付けてくる人を時々みかける。
明らかにお客に不快感を抱かせている人がいる。やはり、自然派とか云う前に、店は心地よく、気持ちの良いところであってほしいのだ。

単なる知識を一方的に喋りまくり、自分の好きなタイプを押し売りしてくる販売員を時々いるけど困ったものだ。

お客の要望に合わせて確実・的確なアドバイスするほうが、信頼感や安心感が持てる店になるのに。
まさに、ここがそんな店だ。

この店の自慢のイタリアチーズを頂きながらアペリティフをやりながら2011年の反省会をやった。

パリで唯一、自然派ワインオンリーの和食店 “YUZU”へ

パカレの奥さんモニカさんはブラジルのサンパウロ出身。サンパウロといえば日系移住の人達が多い街。モニカさんは日系人の友人が多く。日本食が大好きだ。
今夜は、モニカの選択で、我が友の竹チャンがオーナーシェフの
“柚子”にやってきた。


















今夜は色んな興味深い話がフィリップから聞けた。
フィリップのワイン造りにかける哲学があらわれた話だった。

フィリップ ワイン哲学を語る
『最近、何で自分はワイン造りをしてるんだろ、て思うことがあるんだ。答えが判ったよ。』

『自分自身を成長させてくれるからだよ。自分をより磨きをかける為なんだ。』

『ワイン造りは、人に愛、感情などを与えることだ。』

『発酵はムーブメントだ。動きはエネルギーを生成する。そして保存もきく。エネルギーを多くの人にも、もたらすことができるんだ。』







『ワインはエネルギーだ。ワインは造る人をも、反映している。人、土壌、その場のエネルギーを反映されているものが本物ワインだ』
竹チャンのお任せ料理
最初に、今日は美味しいウニが入ったというので、生うにを頂いた。モニカさんもフィリップもあまりにもの旨味に大喜びだ。

そして、生カキとカキフライをロワールのメゾン・ブリュレ醸造のミッシェル・オージェさんが醸す白ソアヴィニョンを合わせた。ロワールらしいキリっと締まったミネラルを伴った酸が魚介類にピッタリだった。

そして、お寿司にはパカレのシャブリ・1級ボーロワを合わせた。最高のマリアージだった。
強烈なミネラル感とイオデを思わせる潮っぽさが海の幸の風味に同化していく旨味が共通だった。



マーク・ペノのボエム
枝豆と一緒にアペリティフで飲みました。
抜群に美味しかった。
パリでこんなことができるなんて本当に幸せ!

フィリップには
来年も美味しく
人々に愛情とエネルギーを与えられるワインを
造ってほしい。
伊藤 PARIS

昨夜はパリで小さな忘年会をやりました。パリのナンバー1のワイン専門店カーヴ・オージェで働いているガンちゃんこと岩田さん、シュン(三浦)と私の3人でASAMIちゃんが働いているワインバーLE GARDE ROBEガールド・ローブに行った。


超人気店のガールド・ローブは満員だった。立席が丁度空いたので陣取った。
『アサミ!お勧めの白ワインを頼みます!』アサミが黙って開けた一本がLOVE AND PIFラヴ・アンド・ピフだった。 プリューレ・ロックで働いている若手ヤン君が自分ワインを造った。その初リリースのブルゴーニュ白だった。ミネラリーでキリッと締まった酸がしびれるほど美味しかった。





ブルゴーニュの久々の新人・自然派ワイン醸造家 ヤン・ドリュ


ブルゴーニュの偉大なテロワール開拓人
ヤン君はHAUT COTE DE NUITSの
村にお婆さんの持っていた畑と醸造所を
引き継いで、ここ数年、畑を自然栽培に改良してきた。ヤン君はオー・コート・ニュイ地区にも偉大なるブルゴーニュの土壌が未開発で眠っていると信じている。






今、ガンちゃんは超忙しい。パリナンバー1のワイン屋カーヴ・オジェはクリスマスのディナー用に飲むワインを買いに来るお客さんで溢れている。
大量に買ってくれるお客さんには配達もしなければならない。師走のパリ中を走り周っているようだった。ほんのり赤くなったガンちゃん、お疲れさん!


















ヨーロッパ経済が絶不調の中、自然派ワインは絶好調!急進撃を続けている。


ギリシャ、イタリア、スペインに次いで、経済超不景気なはずのフランスなのですが、どうしたものか!自然派ワイン業界は驚く程の伸び率を続けている。特に自然派ワインバーはどこも超満員だ!いったいどうなっているんだ?と思うほど自然派ワインが広がっている。
人々の価値観、意識が変わってきているのを痛切に感じる。
人々がものを買う時の基準が、単に有名とかいう権威からのお墨付きだけでは動かなくなっている。トレサビリテーというか偽りのない本物度、そして地球・生態系の維持につながるものを重視している。
自然派は気軽で、心地よくて、体にもよくて、美味しくて、地球にも良い。



『アサミ、今度は今店で一番人気の赤ワインを頼む!』アサミは迷わずニコニコ嬉しそうに持ってきて、自信タップリに開けたワインがある。これが、美味しいのなんのって!グイグイ飲ってしまう危険なワインだった。アット云う間に一本が空いてしまった。

シノンのリュック・セビーユ LUC SEBILLE。

アッという間に飲み干す程の美味しい一本とは、これです。シノンの新人リュック・セビーユのヴァン・ド・ポーズVIN DE PAUSEだった。こんなカベルネ・フランがあっていいものか?名前のとうり
“一休みのワイン”の意。一日の疲れが吹っ飛んでしまいそうな心地よいワインだ。100歳以上の古木が使われている一本だ。



さあ、調子がでてきたぞ!次々とボトルを開けた。もう24時ちかい。『じゃあ今度は、アサミが最近最も感動したワインを頼む』またニコニコしながら大切そうに持ってきたワインがこれだ!ウーンこれは!旨い!ガード・ローヴは美味しい自然派ワインの宝庫だ!

ジャン・クロード・ラパリュ (COTE S DE BROUILLY) 。

何て美味しい果実味だ。ピノッている。上品なピノ・ノワールのようだ。そうアランフォという大型陶器ツボの中で発酵醸造されたワインだ。品種は何と、ガメだ。ブルイ山の麓に陣を構えているラパリュのワインだ。ワイン名はアルマ・マテール。ラテン語で恵みをもたらす母の意。柔らかで、繊細なタンニンとてもガメとは思えない絶品。土壌からだけではない。陶器からくるミネラルっぽさを感じる。













24時を過ぎても、帰ろうとしないお客、ちょっと疲れてきたアサミちゃん。我々も何本飲んだか記憶がなくなってきた。
そろそろパリの地下鉄も最終に近い。最後に微発砲の爽やかなやつを飲んでお開きにすることにした。アサミにお別れを告げてルーヴル美術館のあるLOUVRE RIVOLI駅に向かった。

ご存知コロット氏は、樽メーカー、ソーリーの創設者。その当時、世界中を駆け巡り飛行場を往復する生活だったという。そんな生活にうんざりしてきた彼が、人間が関われる仕事として選んだのが、ワイン造りだった。それは、自然な流れだったのかもしれない。
「もうビジネスではない、好きな事を、人間的な事をやりたい」、ワインは飲むことしか知らなかったコロット氏だが、コート・ド・カスティヨンからドルドーニュ川を渡った対岸の丘陵地帯に中世1300年からのぶどう栽培の歴史がある、サンテリオンの石灰岩の岩盤土壌のぶどう畑を探しだし、ワイン造りを始めた。
 あくまでも儲ける為ではなく、自分の思うままに最大限の努力をして最高のぶどうを育て、美味しいワインを造る!という強い意志を持つコロット氏のワイン造りの規模は、まるで家庭の台所がちょっと大きくなったようなものだ。「最高の素材を使って、美味しい料理を造るようなものだ」とコロット氏は言う。


美味しさの秘密 その1

区画ごとに最高の状態で収穫、醸造できるように、コンパクトながら最新設備を導入。

大きな鍋で造る料理ではなく、1人分ずつ丁寧に造る三ツ星料理のようなものだ。





美味しさの秘密 その2

めったに見られない、小さな垂直式プレス機。収穫したぶどうを痛めないよう、大事にゆっくりとぶどうをプレスする。












美味しさの秘密 その3

ワインをタンクから樽に動かす時に使う特注ポンプ。人口心臓など医療用のポンプの仕組みで、ワインを無理に傷めず、優しくゆっくり移し替えることができる。








美味しさの秘密 その4

樽を熟知したコロット氏ならでは、樽熟成。もちろん、ソーリーの樽を使用。新樽率も多いが、樽のニュアンスは、存在がありながら控えめ、ワインの中に綺麗に溶け込んでいる。






ジャン・フォー来日記念セミナー&試飲会開催




■  開催日:2011年11月9日(水)
■   場所: ホテルモントレ銀座      
東京都中央区銀座2丁目10番2号  TEL:03-3544-7111     
● 試飲会:2F「ル・ソール」 12:00~17:00 (受付11:45~)           フリーティスティング(無料)選び抜いた50アイテム     
●生産者セミナー:2F「ル・ソール」15:00~16:00 (受付14:45~)
定員50名 参加料1名1,000円 (セミナ―代金は当日お支払いください)
セミナー講師:シャトー・ジャン・フォー  パスカル・コロット氏



参加申し込みは、CLUB PASSION DU VIN 竹下まで。

TEL:03-5565-5880  FAX:03-5565-5886  
E-mail: cpvin@ceres.ocn.ne.jp


マルセルが生存中から続く ボジョレー・ヌーヴォーのアッサンブラージュ 兼 情報交換
フィリップ・パカレ、クリストフ・パカレ、マリー・ラピエール、マチュ・ラピエールその他多くの関係者が集まってヌーヴォーや今年のワインを持ち寄ってテースティング。2011年ヌーヴォーのアッサンブラージの比率を決定する大切な機会となる。
マルセルが居ない今、両家の男で年長さんはフィリップ・パカレとなった。
マルセルが生存中も一家が集まって一緒にアッサブラージをやりながら色んなことを話し合う日を設けたものだった。この時期に2回行われた。1回目はプレスが終わってアルコール発酵が終わった段階、2回目はすべての熟成も終わって瓶詰直前のアッサンブラージの時期だ。


2009年10月 パカレ、マルセル、マチュ











ヌーヴォー用の畑はそれぞれが違う畑区画を使用している。
それぞれが意見を聞きながら自分の今年のヌーヴォーを決定していく。例えばパカレ・ヌーヴォーだけでも4区画の畑からできたワインがある。6コの発酵槽に分けて醸造される。それぞれ違ったタイプのワインが出来上がる。その上熟成を9コの槽に分けて熟成される。それぞれの槽ごとに微妙にニュアンスが違ったワインに仕上がる。今年の良さを最大限に生かしたアッサンブラージ(ブレンド)比率を決定する必要がある。ラピエール・ヌーヴォー、PPヌーヴォー、クリストフ・パカレ・ヌーヴォーがある。皆、ガメ品種だけど畑区画別、発酵槽別、熟成槽別でそれぞれのスタイルが違ってくる。多くの人の意見を聞きながらやった方が勉強になる。











2011年ヌーヴォーを決定する最終段階のテースティング




前回、集合して試飲した時に大まかな熟成槽間のアッサンブラージ(ブレンド)比率を決めておいた。瓶詰の直前の今日は最終的に槽(タンク、または樽)間のブレンド比率を決定して、見本ヌーヴォーを造り、完成品の確認試飲までやらなければならない。まず、それぞれが醸造した槽から抜き取った番号が記されている見本ビンを一通り試飲してその特徴をメモ、記憶する。そしてブレンド比率を各自が決める。決定したブレンド比率どうりにメモリー付き試験管で見本を造る。




そして、さらに今年の最高の表現ができるように修正を繰り返すべく真剣なるテースティングを再度行う。この段階で、各自それぞれが造った11年ヌーヴォーの意見を言い合う。パカレ『アッサンブラージは第一印象で決めた最初の比率が一番良いのが普通だ。あれこれ迷いだすと混迷することが多い。』皆それぞれ違った素晴らしい2011年ヌーヴォーが完成した。爽快に濃縮した果実味と飲んでもホロ酔いの心地よさ!共通して云えることは、果実味の濃縮感が高く、其の割にはアルコール度が低いのでグイグイ飲めてしまう。フルーティー・アンド飲みやすさ!最後は近所のレストランにて皆で楽しんだ。





黄金の丘:ロマネ・コンティ

カテゴリ : 
風物詩
執筆 : 
ITO 2011-10-25 12:49

一年の仕事が終わり静寂の冬眠に入る。その直前の眩しい輝き


ロマネ・コンティの畑は今まさに黄金の丘だ。1週間前は26度ぐらいの暖かい日だったけど、今週から一挙に冷えて今朝は4度だった。一挙に葉が黄金色に輝きだした。これだけ気温が急激に下がると直ぐに葉が落ちてしまう。一瞬の楽しみだ。

ロマネ・コンティ 世界中のワイン好きが飲めないワイン。世界中のお金好きには愛されている。価格が異常に高いのは、畑に罪がない。取り巻く人間共どもの仕業。ヴォーヌ・ロマネのテロワールは特別だ。このミクロクリマ、土壌、ピノノワールが合わさるととてつもないワインになる。


名古屋の地下鉄東山線「藤が丘」にて下車、徒歩10分、閑静な住宅街に、そのワインショップはある。マンションの1F、知らなければ前を通り過ぎてしまうほど、ひっそりと世を忍ぶようにある。セラーのワインへの温度影響を考え、日中はシャッターが降ろされ、ワインのボトルなど皆目見えない。店に入っても、気温の高い季節は、ワインを陳列しないため、陳列棚には、ぶどうジュ―スのボトルが少々並んでいるだけ。。。


こんなワインショップ今まで見たことない。しかし、このお店こそが、今や名古屋を代表する自然派ワインショップ「ペシコ」なのである。オーナーの与語さんは、このワインショップの創業者、自分自身がいわゆる工業的造りのワイン、過度のSO2添加されたワインが飲めない、身体が受付けないという人間で、そのセレクションは厳しく、与語さん自身が数回試飲したうえで、気にいったものしか販売しない。
そのこだわりは、店の中の造りまで。なんと店内のカウンター裏の壁、煉瓦と土づくりの壁は与語さんの手造りなのだ。 ほのぼのとした優しい雰囲気を持つ与語さんだが、その雰囲気はお店にも現れており、店内はやすらぎ、癒しの空間となっている。

<ペシコ一般向け試飲会開催>
ペシコでは、定期的にワイン輸入元担当者を呼んで、一緒に一般向け試飲会を週末に企画している。ワイン輸入元と一般消費者が接する機会により、輸入元は一層の自然派ファンを増やすことができ、一般の方々はワインの造りや生産者の詳しい情報を得ることができる。しかも自然派ワイン飲み放題。魅力的なイベントだ。 今回は、野村ユニソン㈱、㈱サンフォニ―の取り扱うワインを30種集めて、10月8日に試飲会を開催した。




<多種多様、個性豊かなワイン>
今回のセレクションは、ロワールの自然派第一人者、ジャン・ピエール・ロビノのランジュ・ヴァン、ビオディナミと言えば、この蔵元、メゾン・ブリュレ、ピュイ・フュメの新進気鋭アレクサンドル・バン、大御所マルセル・ラピエール、ダール・エ・リボ、ルーションのチャーミングな女性の造る、スカラベ、同じくルーションの中堅所、ブー・デュ・モンド、フラール・ルージュなどなど、多種多様なワインを味わっていただいた。


試飲会自体は、午後2時くらいから、ゆったりと始まったが、5時を過ぎた位から、参加者も増え、雰囲気も盛り上がってきた。いつも来ている常連さんから、初めての女性までお客さんも多種多様であった。
やはり自然派ワイン好きの方だらけで、今回のラインナップを満足していただいたようだ。
この後は、希望者で残ったワインを持って飲食店で打ち上げとなったとのことでした。
名古屋の自然派ワインショップ、暖かいお店です。
ぜひ、立ち寄って頂き、気軽に与語さんにおすすめワインを聞いてみてください。 新しい発見がある事間違いありません。



店名:Peshico ペシコ(http://terrecrue.me/) 住所:名古屋市名東区照る丘21 

TEL&FAX:052-777-5778
ラピエール家全員が一致団結の収穫
今年はマルセルがいなくなって初めてのラピエール家の収穫だ。今年も元気な若者達の収穫人が集まりました。半分以上の人たちが去年も来た人達。32人で約3週間は朝昼晩、寝食を共にする合宿生活が続いた。パワー全開。  今年はラピエール家の家族全員で臨む収穫となった。末っ子のアンヌも最初から最後まで収穫に参加だ。大学を今年卒業した。お母さんのマリーと一緒に葡萄園で収穫人と共に行動している。マリーは明るい性格のアンヌに、自分の担当の“収穫管理”の仕事を伝授しようとしている。美人で人気者のアンヌ(左)


長男マチュが醸造責任者 長女カミーユ副責任者(左) MATHIEU LAPIEREマチュ・ラピエールにとって今年はすべて自分が判断しなければならない。もうマルセルはいない。収穫された葡萄、葡萄園の状態を見てある決断をした。最初にモルゴンの最良の畑を収穫することだ。その後VDPの畑を収穫。 今年、長女カミーユは気合がはいっている。マチュと一緒に醸造を担当することに喜びと同時に責任の重みを感じている。カミーユもお父さんのマルセルに醸造指導を2年間受けた。醸造センス、醸造の感受性はマチュにもひけをとらない。その上、ソムリエの免許もとり実地のサービスの修行もしている。試飲能力もある。この収穫が終わったらビアリッツのレストでソムリエに戻る。


自信を持って収穫をはじめたマチュ・ラピエール 収穫開始―葡萄の状態観察―戦略決定―戦略見直し 2011年の状態は6年間のマルセルと醸造したどの年にも似ていなかった。4,5,6月と真夏日のような暑さで、葡萄の成長がほぼ1ヶ月例年より進んでいた。しかも雨が一滴も降らず超乾燥状態だった。しかし、開花時のみ寒暖が乱れ一斉に花が咲くことがなくムラがでた。7月は逆で雨がよく降った。降らなくても曇り空が多かった。 そして8月は冷夏でゆっくり葡萄が熟した。8月中旬以降から4日間程は40度近い猛暑が続いた。葡萄の皮が焼けるほどだった。その後に雨が降って葡萄が水分を吸いバランスが取れた反面、猛暑で焼けた皮からジュースが流れでている葡萄も局所的に見られた。でも全体的には病気もなく素晴らしい状態だった。 開花のムラからきている葡萄の熟度の差が同じ畑区画でも見られた。しかしヴイエイユ・ヴィーニュ(古木)やモルゴンの優良畑の葡萄熟度はベストの状態だった。マチュは収穫人を50名に増やして最初に古木や優良畑を一挙に収穫することを決意した。酸が欠けてくるのを避けるためだった。古木の収穫した葡萄をチェックすると酸は大丈夫だった。開花のムラからくる熟してない葡萄も見られた。2回に分けて収穫をすることを決意した。1回目は熟した葡萄のみ収穫、数日後に2回目の収穫を実行した。経費は余分にかかったけど開花のムラをより有効に生かすことができた。ブラボー!マチュ!


ほぼ完ぺきに熟した葡萄


焼けた皮から水分が蒸発した葡萄



収穫も中盤となりもう迷いはない!次々と葡萄が運び込まれてくる。   

収穫する人は籠を持ちながら、採った葡萄は籠にいれて進む。 収穫人の持っている籠が一杯になると運び人が空の籠と交換して、葡萄園に設置してある中箱に移す。

中箱まで運ばれた葡萄をさらに痛んだ葡萄を取り去る。
次つぎと葡萄が運び込まれてくる。収穫された葡萄は冷蔵コンテナヘ 運びこまれた葡萄を一旦冷蔵コンテナにいれて冷やす。早朝、涼しい時の葡萄はそのまま発酵槽に入る場合もある。こんな作業もすべてSO2(殺菌・酸化防止剤)を使用しない為に雑菌が繁殖しにくい温度まで下げる。そうする事によって、自生酵母で発酵することが可能になる。95%の世界中の醸造家は収穫して発酵槽に葡萄を入れた時、殺菌の為に大量にSO2を入れてしまう。だから自生酵母も死んでしまう。だから人工酵母を入れざるを得ない。



天井に太陽・宇宙をテーマにした絵が描かれてるラピエールの醸造所
天井にはマーク・ペノのお兄さん(リヨン在住の画家)、彼が描いた宇宙・太陽をテーマにした絵が描かれている。 醸造所全体に冷房が入っている。ここに入るとまだマルセルがその辺にいるような感じをうける。シーンと何か張りつめた空気とエネルギーが充満しているのを感じる。 宇宙の光エネルギーを吸収して育った葡萄が、モルゴンの土壌が育てた多くの自生酵母達の援助をうけてワインに変身している最中だ。もの凄いエネルギーがこの木樽の中で躍動している。宇宙の意志が人間にメッセージと喜びを与えるべく酵母菌、熱、空気、人を動かしてワイン造らしていようだ。 発酵槽はトロンコニックといわれている木樽。 運び込まれて冷蔵庫で一晩冷やされた葡萄をベルトコンベアーで上げて発酵槽に入れる。ここで大切なことは、上から重力で葡萄を落とすこと。決してポンプで葡萄を移動させない。
発酵槽に入れる葡萄は畑区画別になっている。あるいは樹齢別に古木ヴィエユヴィーニュは別々に醸造される。発酵槽に入れた後、二酸化炭素ガスを入れて空気と遮断してセミ・マセラッション・カルボニック醸造を行う。 収穫が3週間も続くと醸造所は超多忙になる。マセラッションカルボを終えた発酵槽の葡萄をプレスにかける作業、そしてまだ糖度が残っている発酵途上の半ワイン半ジュースの状態の液体を樽の中に入れる作業も同時にしなければならない。酸が少な目で心配していたマロ・ラクティック発酵も樽の中で自然に行われていた。その間も収穫が続いているので次々と葡萄が醸造所に運びこまれる。



マチュがガスを入れているところ。


時々、カミーユは登って発酵状況を観察する。




厳しい収穫・醸造の仕事の後は楽しい団欒の夕食がある。


半分ぐらいは毎年来ている。もう20年もずっと来ているベテランもいる。
今夜はカナダから毎年参加の女性ソムリエのイザベルが誕生日だ。
イザベルは去年も来ていた。
もう皆の家族の一員だ。
皆から祝ってもらって大喜びだ。



LAPIERRE家の収穫にはミュージシャンも参加している。食事の後は生演奏で踊りを楽しむ。特にサンバの本場ブラジルから毎年参加しているメンバーがいる。誰かがギターを弾き出せば、即興でそれぞれのミュージシャンが合わせて演奏会になる


ほぼ毎晩、お祭り騒ぎだ。乗ると朝4時ごろまでやっている。翌朝、7時にはもう収穫の仕事が始まる。若いから皆タフだ。収穫にはこの元気と喜びが何より大切だ。最近フランスでは、この合宿のような伝統のスタイルの収穫風景が失われつつある。残念なことだ。



 ボジョレでここまで繊細に葡萄・醸造の世話をしているところを私は知らない。すべての段階で細部に渡って気配りをTOPの状態で作業している。一つ一つの作業を見ただけでも“ウーン”と唸ってしまう。理にかなっている。それだけでも尊敬の念を持ってしまう。
年齢的にも一通りの経験を積んだ。暑い年も、大雨が続いた年も、雹でやられて一年の仕事が全滅した年も経験した。
 人格的にも非常にバランスのとれた人物である。ジャンクロードが、文句や批判を云っているのを聞いたことがない。
サッパリしたスポーツマンタイプのいい男だ。
 若い頃、パリの消防士として特殊部隊に所属していた時に、体を極限まで鍛えたらしい。『その時の筋肉がいまでも葡萄つくりに役立っているよ。』とジャンクロード。
 Jean Claude LAPALUの葡萄は毎年どこよりも早く熟す。ブイイ山の南東に位置して特殊なミクロクリマがある。
いつも自然派では最も早く収穫するのに最も濃縮感のあるワインに仕上がるのもジャンクロードの特徴だ。
 今年も自然派では最速8月26日に収穫を始めた。既に十分熟している、これ以上待つ必要はない、と判断。腐った葡萄は皆無だった。素晴らしく健全な葡萄を収穫できた。




風光明媚な絶景を見ながらの収穫


 

今日はコート・ド・ブルイ地区のブルイ山の斜面にある風光明媚な畑。左奥ニレニエ地区の丘、真ん中から右にフルーリ、モルゴンの葡萄園の丘が見渡せる。ここは100歳の古木多くある。生産量が極端に少ない。
 ジャンクロード・ラパリュは自分自ら葡萄園に入り収穫をやる。一緒にやらないと大切なことを見落とすからだ。
区画ごとに葡萄の状態が微妙に違う。それらをチェックしておく必要もある。







 また収穫時の温度なども実際に葡萄園にいないと判断できないことが沢山ある。自然な造りはSO2(殺菌・酸化防止剤)を添加しないので収穫時の温度は大切だ。
 収穫人が疲れてくると、熟していない葡萄を入れてまったり、葉っぱが入ったり仕事が雑になりがちになる。
要注意だ。
ジャンクロードは時々考え込んでいるときがある。一年間育ててきた結果がすべてこの日の収穫で決まってしまう。
 最後のこの瞬間を間違えると一年間の仕事がすべて台無しになってしまうからだ。


 
 ジャンクロード・ラパリュのワインはガメ品種とは思えない繊細さ、上品さ、フィネスを備えている。作業の一つ一つの心遣いの積み重ねがそのフィネスを生み出す。その一つに葡萄運搬用のケースだ。底が薄いので葡萄が潰れることが絶対にない。ここまで細心にやっているところは少ない。
 この小単位での運搬作業だけでも2、3人必要になる。人件費をかけても実行。目に見えない大切な真実。



この元気・陽気なエネルギーがワインの中に! 収穫時の“喜び”は超重要ポイント!








 Jean Claude LAPALUは24人の若くて元気な収穫人を集めた。10日間の合宿生活だ。ここの収穫時の雰囲気は実に明るく楽しそうにやっている。この“喜び”はワイン造りには本当に大切なことなのだ。
色んな細部まで何気なく気を使っているジャンクロードがいる。居心地が良いので毎年くる若者が多い








 ジャンクロード・ラパリュ『今年は2005年のような濃縮感を備えている。アルコール度は低いのでより飲みやすい。8月19日から23日の5日間は40度ちかい猛暑だった。一挙にポリフェノールが熟した。濃縮感たっぷり、やや酸が少なめのバランスになるだろう。喜びもいっぱい詰まってます!』