自然派ワインの真夏の祭典 (南ローヌ河右岸・アルデッシュ地方)  

CPVリポート - 自然派ワインの真夏の祭典 (南ローヌ河右岸・アルデッシュ地方)  

自然派ワインの真夏の祭典 (南ローヌ河右岸・アルデッシュ地方)  

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イベント
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ITO 2015-8-19 23:43


8月3日、驚異的な猛暑が続く南フランスで、暑い,熱い自然派ワイン見本が行われた。 日蔭で39から40度という猛暑の中、フランスきってのチームワークの良い自然派醸造元が集中しているアルデッシュ地方で行われた。
今年で3回目となる。 真夏の祭典と云えばボジョレのモルゴン村で毎年7月14日に行われるラピエール家の自然派ワイン祭りがある。30年間も続いたこの夏祭りも今年はお休みだった。マルセル生存中に始められたこの祭りである。
世界中の自然派ファン、醸造元、販売者が集まる恒例行事だった。
今年は、ここアルデッシュ地方のこの祭典のみが行われた。ちょっと寂しい感がある。 モルゴンの祭典に毎年参加しているチェリー・プゼラとあった。 『今年はラピエール家の祭がなくて寂しいね!』チェリーも同感だった。これも時の流れだろう。


アルデッシュと云えば二人の大御所自然派がいる。ジェラルド・マゼルジル・アゾニーだ。この二人のお蔭でここアルデッシュには多くの若手自然派が誕生して育っていった。 今はこの二人を追い越す品質を備えた醸造家が多く存在するようになった。 彼らも始めたばかりの頃は、この二人に師事して自然派ワイン造りを学んだ。皆に尊敬されている二人である。


今では、ジェローム・ジアンドレア・カレック、など繊細で、上品さを備えた中堅醸造家が育っている。世界中の自然派ワインファンを魅了している。若手の指導も積極的に継承している。


ジェローム・ジュレ
の人柄、誠実で、着実に一歩一歩進んでいく彼の人間としての生き様がワインの中に表現されている。透明感あるワイン、酸、上品さ、ワインに品格がある。



39度の猛暑の中、まるで我慢大会のような試飲会となった。



39度の炎天下の中で我慢大会のような試飲会となった。

パラソルやヨットの帆を日除け代わりに木に縛り付けて日蔭を造ってしのいだ。 幸いにもこの日はミストラルの強風がなく飛ばされることもなかった。


でも、暑い、暑い、頭がクラクラしてくる。水をガボガボと時々飲みながら試飲しないと倒れそうになる。



今回、PASSION DU VINの新人メンバーとなったYURIが初参加した。




あまりの暑さに熱中症の一歩手前えまでの症状。倒れそうになって、休み休みのテースティングとなった。


試飲している最中に太陽の位置が変化して体に日差しがあたる。木陰を探しながら体を移動する。太陽の日差しと隠れんぼしながらの試飲だった。


そんな中、会場の受付をやってくれたのは、ジェローム・ジュレの娘さん達
可愛い笑顔で迎えてくれた。

つい最近まで赤ちゃんだと思っていたら、もうこんなに大きくなっていた。 子供の成長は凄いものだ。真ん丸く大きく涼しげな8つの瞳に見つめられると暑さも和らぐ気がした。
 

≪ここからは、新人スタッフのYURIのレポートになります≫

 ≪チョット書き加えあり、伊藤≫

 

8月3日、晴天の中開催されたアルデッシュ地方の試飲会に行ってきました!
 ↓ご存じの方も多いかと思いますが、念のためアルデッシュの位置はこちらです↓


 アルデッシュ地方はローヌ川西側(右岸)に広がっており、北部と南部に分かれています。北部はサン・ジョセフからローヌ川をはさんで右岸側、南部はコート・デュ・ヴィヴァレまで広がっています。

パリからは、試飲会会場近くのモンテリマーまでTGV新幹線で行き、レンタカーでローヌ川を越えてアルデッシュの会場、ジル・アゾニ醸造までGo!
伊藤社長の運転です。


  会場の様子



試飲会場に急ぐ 伊藤の背中
カメラを肩にかけての試飲開始。

試飲中の伊藤





今、フランスで最も面白い自然派醸造家が多数誕生しているアルデッシュ

今が旬のとてもアツい、たくさんの若手醸造家や熟練の域に達している世界から注目されている中堅の醸造家に会うことができました!

試飲キュヴェとともに、レポートさせていただきます。
 

★ジェローム・ジュレ JEROME JOURET


自然派ワインの中堅的存在。新人の醸造家の兄貴分としての存在感はさながら、とても親切で丁寧な人柄がワインに表れているようです。

暑い中ワインの温度が上がりがちな試飲会のなかでも、一番適温で出してくれ、細やかなところも 外さない、好印象でした!  



在庫状況を聞くと、カバンから大きな一枚の在庫表を取り出した。

『これが私のコンピューターなんだ。』ジェロームはパソコン、携帯電話は使わない。 すべてアナログで処理している。 ジェロームの人なりを理解できる。


近所の南ローヌの名女性醸造家、エレーヌ・ティボン(マス・リビアン醸造)ジェロームのワインファンの一人だ。近況の情報交換にやって来た。



ラ・シャス・オ・パピヨンLa Chasse aux papillons ヴィオニエ
外観は軽やかで凝縮度は中くらい。白い花とミネラル感が感じられる軽快なアロマ、口当たりは少しシュナンが熟成した時に出るようなこなれたニュアンスと、後ろに伸びる酸味のバランスが心地よく、優しい印象にまとまっています。 ヴィオニエの華やかさというよりも、控えめで滋味深い印象を受けました。
真っ白な石灰土壌のミネラルからくる潮っぽくて、昆布ダシのような旨味に、南ローヌとは思えない酸が心地よい。



レ・フレール・ソヴァージュLes Fleurs Sauvages
 ヴィオニエ
「野に咲く花」の名前のとおり、まさに白い花のニュアンス。舌にそっとあたる気泡と、かすかな甘味が暑い日にキリッと冷やしてとっても美味しい!
ジェロームの造るヴィオニエはヴィオニエッぽい風味が少ない。このアルデッシュ地方のテロワールが葡萄品種の特徴より優っている。まさにテロワールワインである



パ・ザ・パ pas à pas   70%カリニャン、30%アリカンテ
ジェロームさんのお父さんが植えたという御年樹齢35才のアリカンテと60才のカリニャンから生まれる、ふわっと上品なニュアンスのあるキュヴェ。 アリカンテは品種としてワインの赤色がはっきり出せる利点があり、使用しているそうです。(アリカンテは直接圧搾法、カリニャンはマセラシォン・カーヴォニックで醸造) 口に含むと、優しいアタックとまるでピノ・ノワールのような柔らかいニュアンス、余韻にはすごい量の旨みにあふれています!!!
 

★グレゴリー・ギヨーム Grégory Guillaume



グレゴリー
は洞窟研究家としてこの地にやって来た。

洞窟の中で、ジェローム・ジュレと会い、自然派ワインの世界に入った。



グレゴリー
『ここの地の自然派醸造家達の人間的な生き方に感動した。皆で協力し合って本物ワインを造りながら自然を大切に守ろういう世界があることを知った。自分の人生はこれだ!と思った。』


決めたらトコトンやるグレゴリーの性格。 栽培もすべて馬で耕すほどの徹底ぶり。 栽培に関しては師匠のジェローム・ジュレの先を走っている。
たった3ヘクタールの畑を盆栽の如くに丁寧に栽培するグレゴリー。 生き方も自然派。



エピキュリアン2014 L’épicurien 2014
グルナッシュ 100%
イチゴやすぐりのような香りが特徴。マセラシォン・セミ・カーヴォニックを15日間行い、木樽にて熟成。南ローヌとは思えないような酸、フレッシュな風味が心地よい。
勿論、自然酵母のみ使用。So2の混入はゼロ。 グログロと表現される典型的な自然派独特の 軽めで、果実味豊かで、スーと体に沁み込んでしまうワイン。




ミステール2014 Mystère 2014
シラー 100%
シラー品種をセミ・マセラッション・カルヴォニックで2週間。 なんて爽やかなシラーなのだろう。 北ローヌのシラーのようなバランスがある。 それでも、シラーらしいややスパイシーな風味もあり。 自然酵母の使用、SO2の添加はなし。




エキセントリック2014 L’excentrique 2014
メルロー100%
メルローを全房で発酵させた、珍しいキュヴェ!まさにエキセントリックと言えますが、味わいは優しく、メルローからくる爽やかな果実味が心地よい。時間がたてば更にバランスのとれた一本になりそうです。 果実感のあるピュアなニュアンスは、この3つのキュヴェにも健在です。 勿論、自然酵母のみ使用、SO2の添加はなし。




野花と共に育つ葡萄木。





2週間のセミ・マセラッション・カルボニックの後は古樽で熟成する、典型的な自然派の造り。 つまり、ジュル・ショヴェ博士、マルセル・ラピエールの流れを間接的に継承した自然派ワイン醸造の流れ。
 

★ダミアン・ビュロー Damien Bureau –あのグリオットの100歳の古木を引き取って独立


毎年この試飲会には、アルデッシュ地方以外の地方の醸造家を招待している。
今年はロワール地方のアンジュやトウレーヌの醸造家がやって来た。 その中でも、最近際立って高品質のワインを造っているDamien BUREAU ダミアン・ビュローが来ていた。
ダミアンは、今は存在しないアンジュのレジェンド醸造元グリオットで働いてた。 その後、グリオットが解散した時に、グリオット醸造の100歳級の 古木の葡萄園を引き継いだのが、このダミアン・ビュローなのである。

 ダミアンのワインには軽やかさと同時に深味とフィネスがある。それは、古木の根っ子がシスト土壌の地中深くまで伸びているかからである。


サペリルポペット Saperlipopet   シュナン100%
残糖7~8gのカジュアルな泡ワイン。
アルコール発酵とマロラクティック発酵はすぐに終了したとのこと、ほのかな甘みと柑橘系の爽やかな後味が特徴です。アルコールはなんと11%!蒸した日にキュッと冷やしてグイッと飲みたい一本です。アンセストラル製法で造られているため、濃密な泡が苦手な方もすいすい飲めそう。
勿論、グリオット時代に学んだとおり、自生酵母のみで発酵、SO2の添加は無し。


ラ・ポワヴロット La Poivrotte  
 ピノー・ドーニス100%
全房発酵にてマセラシオン。ブドウを発酵槽に入れた後は、「Je ne touche PAS !(一切介入しないよ!)」とのご本人のおっしゃる通り、ピジャージュもルモンタージュも行いません。
片岩(シスト)のテロワールから、軽やかでアロマティックなワインに仕上がっています。 自生酵母のみで発酵、SO2の添加は無し。



エミール Emile   グロロー100%
同じく片岩のテロワールから生まれた、すぐりの香りが特徴の赤ワイン。揮発酸が微かに感じられ、味わいのアクセントになっています 。フレッシュさと飲みごたえの両方を備えたキュヴェ。 自生酵母のみで発酵、SO2の添加は無し。



もう一つ、ここのワインの美味しさの秘密は、垂直式圧搾機にある。 除梗なしのグラップ・アンティエール(全房)によるセミ・マセラッション・カルボヌック発酵を絞るにはこの古式のプレス機が最も上品なジュースが絞れる。

自然派醸造家の誰もが探しているプレス機を2台も持っている。 この重力を使ってゆっくりと絞ると、葡萄の皮から汗の如くにジュースが流れ出てくる。皮から全くウグイ雑味がでることがなく絞れるのである。

今回の出店、醸造家の中では、グンを抜いて、透明感、上品さ、ミネラル感のバランスが際立っていた。


 

★オジル・フランジャン・ヴィニュロン Ozil Frangins Vignerons


トーマとジャン・ダニエル兄弟
が仲良く造っている雰囲気が見ているだけでも伝わってくる、オジルのワイン。カンカン照りのこの日のために、なんと手持ちのスプレーで細かい噴霧水を訪れた人に吹きかけてくれるサービス精神旺盛な醸造家です!

ロシェット Rochette   グルナッシュ・ブラン80%、ヴィオニエ20%
オレンジワインのような色合い。残糖4g/lのほのかな甘みはアペリティフとして活躍しそう!ヴィオニエは6ヶ月間、木樽にて熟成させるそう。

グルマンディーズ Gourmandise グルナッシュ・ブラン60%、シラー40%
全房発酵させ、20日間のマセラシオン。ブドウをそのまま食べた時のような、ジューシーな味わいが特徴です。シャルキュトリーとベストマッチ!



南ローヌの時代が生んだ新自然派の誕生



お父さん時代は農協全盛期時代、造った葡萄を農協に持ち込んで 生計を立てていた時代。
1990代後半から農協のワインが売れなくなって来た。南ローヌの農協はバタバタと倒産していった。
 世代交代で若きトーマは、自分で耕した葡萄は自分でワイン造りをしたかった。農協をとびだした。
隣村には自然派のレジェンドであるジル・アゾニがいた。 ジルのところで研修した。
 そして、逆方向の隣村にはジェローム・ジュレがいた。

 この二人はトーマの為に時間、労力をおしまずすべてを伝授してくれた。これがここアルデッシュ地方の素晴らしいところである。 古参、中堅の醸造家達が一丸となって自然派を盛り上げている。


若き情熱家、トーマとジャン・ダニエルも期待に答えて素晴らしいワインを初リリースか造りあげた。

仕事は、予想していたよりはるかに難しかった。

自然派の造りを実行するには、自然栽培が当たり前。


畑の農作業が3倍の時間と労力を費やさなければならなかった。
自生酵母を土壌で他の微生物達と一緒に育てなければならない。 でも、遣り甲斐のある仕事だった。

自然な栽培を開始してドンドン土壌が生き返ってくるのが分かる。 自分の生計を立てる為に、地球や土壌を汚すような仕事をやりたくなかった。将来に向けて夢一杯のトーマとジャン・ダニエルに期待したい。
 

★シルヴァン・ボック Sylvain Bock―10年の修業、満を持しての独立。視野の広い醸造家


またまた、将来楽しみな自然派醸造家が誕生した。視野が大きく、色んな場所で、色んなワイン造りを経験して敢えてこの自然派の世界にパッションで入り込んできて、ドップリ浸かっているシルヴァンである。
ここアルデッシュの背骨になる存在になるだろう。 1999年より北ローヌでワイン造りの経験をして、マコンのワイン醸造学校をでて、ボルドー、ニュージーランドで大量生産のワイン造りも経験した。



そして、全く逆の小規模の醸造家、COTE ROTIEのジャンミッシェル・ステファンジャンルイ・シャーヴなど北ローヌのシラー造りを経験、 そして2003年にアルデッシュ地方に たどり着き、マゼル醸造で修業。
2005年から2010年まではアルデッシュのAUBENAS農業学校の葡萄園栽培管理、醸造長を務める。そして、10年の歳月をかけてワイン造りの夢実現を温めて、満を持して2010年にマゼルの畑を借りて独立する。
含蓄のある新人自然派が誕生した。

 シルヴァンの造りたいワインのイメージは出来上がっている。
1-果実味豊かで旨味が乗っていて、
2-軽やかであること、
3-そして、上品さが備わったワイン。



ワインを飲んで絶対に疲れないワイン。これがシルヴァンの理想のワイン。
ここでもアルデッシュの古参醸造家が新人を援助するシステムが作動している。 マゼルのジェラルドは惜しげもなく自分の畑を 貸し出す。なかなかできないことである。


ポップで楽しいラベルがおなじみのシルヴァン・ボックのテイスティング。

ヌ・フェ・パ・サン・ブラン Ne fais pas sans blanc シャルドネ65%,グルナッシュ・ブラン35%
シャルドネとグルナッシュ・ブランのブレンドとは以外と少ない貴重な存在。シャルドネのまろやかさ、 コク、粘着性、ここでは酸が乗っている。グルナッシュ・ブランはアルコール度数が低くても熟す品種、上品さとフレッシュな酸をもたらしてくれる。今年は発酵が最後まで終わらず残糖6g/lほどある。


 ルヴィアン・ガメイ! Reviens Gamay !  ガメイ90%、グルナッシュ10% 果実感とまろやかな旨みが感じられる、「ガメイに帰ろう!」という名前のキュヴェ。石灰質と玄武岩質の急斜面の土壌により、完熟したブドウがとれます。モルゴン村のギィ・ブルトンが来ていた。一緒に試飲 した。『あ、これは美味しいガメイだ。』と太鼓判。


ネック Neck  グルナッシュ100%
ゴブレ型剪定のグルナッシュの畑から生まれたブドウを収穫し、15日間セミ・マセラシオン・カーボニックにて仕込みました。今年のグルナッシュはヴェジタルな印象を浮かばせるほど爽やかさがあります。 セミ・マセラッション・カルボヌック醸造独特の葡萄ジュースのような果実味が心地よい。程よい爽やかさのあるタンニンと酸を感じさせるので、熟成させた時も一層楽しみな一本です。


レ・グレロ Les Grelots  グルナッシュ80%、メルロ10%、シラー10% 三品種とも40歳。  
シルヴァンが修業した三つの地方、ボルドーのメルロ、北ローヌのシラー、そしてここアルデッシ ュのグルナッシュ品種を、それぞれの品種を生かしながら、シルヴァンならではのブレンドである。  ここアルデッシュの石灰度の強烈な土壌で、潮っぽいミネラル感、旨味タップリ、力強さもありな  がらシルヴァンが理想とする軽やかさのニュアンスを残したワイン。 全房でセミ・マセラシオン・カーボニックで仕込んだ後、グルナッシュはタンクに、メルロとシラ ーは樽にて熟成。 酸味と果実感のバランスが絶妙なワイン。  

 

シルヴァン
の人となり、ワインにかける情熱の深さ、経験の広さ、どれをとっても一流の自然派ワイン醸造家の誕生である。

 マゼルのジェラルドが貸してくれた石灰度の強い土壌で、マゼルを超えるワインを造って恩返しを実現するのがシルヴァンの使命。






ワインの品格はマゼルにはないものを既に持っている。



その他、まだ多くの醸造家が来ていた。

DANIEL SAGEダニエル・サージ

北アルデッシュからの参加。独立時はセット・リュンヌ醸造で研修しながら場所も借りてワインを造っていた。今は北アルデッシュの奥地、標高500Mもある村に醸造所を構えて完全独立。
ワインの質も3倍ほど高くなった。ダニエルのセンスがワインに100%活かせるようになった。
今回参加の醸造元のワインで、フィネス・上品・繊細さという点ではナンバーワンではなかっただろうか。自然派という範疇を超えてももグランヴァンになるだろう。



LA VRILLE ET PAPILLON ラ・ヴリーユ・エ・パピヨン
マゼルと同じヴァルヴィニエール村の若手醸造家。 ここ南アルデッシュでありながら地元の自然派とは、一味も二味も 違うスタイルのワインを造っているMeryl CROIZIERメリル・クロワジエールだ。ここでは全員が除梗なしのグラップ・アンティエール(全房)でのセミ・マセラッション・カルボヌック発酵をやっている。しかし、メリルだけは除梗率が多い。
TOUS COUSINS 世界中みんな従兄なんだ、というワイン。果実味豊かでクリアでホットするスタイルのワインを醸す。


PATRICK DESPLATS パトリック・デプラ
アンジュといえば、この人、ミティークなパトリックも参上していた。 ワインはもうすべてを超えたスタイルのワインだ。この人のワインを飲んでいると もう、AOCとか、AOPとかもう止めたほうが良いと思ってしまう。 A H C ,AHPの呼称にしないと説明も区別も付かないワインの範疇だ。 A アペラッション、H オム、人、C コントローレ、つまり、誰が造ったか分からないとワインのスタイルを解説できない世界になっている。その極にあるのがこのパトリックの存在だ。 ワイン醸造学では、絶対にやってはいけない事を次々とやってしまって、恐ろしく美味しワイン 造り上げていくパトリックは特別な存在だ。自然派にも、醸造学にも多くの実験・実証してくれている。こんな風にするとこんな風に成るんだ。と実証している。しかし、誰もが同じことをやって こうはならないのが面白い。パトリックだからこうなる。だからAHCなのだ。


JEAN-PIERRE ROBINOT ジャンピエール・ロビノ
ロワール地方のトゥーレーヌ地区
からは、この人ミティークなジャンピエール・ロビノが遅れて 登場。今、フランスはバカンスの真っ最中、フランス民族大移動の時期になる。 フランス中の道路が大渋滞になる。それに巻き込まれた。ジャンピエールは今朝、トゥールを出発して夕方の6時に12時間もかかってやっと到着。フランスから日本まで行くのと同じ時間をかけて到着。毎夜、00:00時に20歳に戻るジャンピエールはいつまでも20歳と若くて元気だ。 年を聞くと『俺は00時に20歳に戻るんだ!』と答える。芸術家でもあり、名醸造家でもある。 現在、自然派があるはロビノのお蔭でもある。まだ自然派が無名な30年前にパリの新聞社ルモンドの会社の目の前でワインバー“アンジュヴァン”を経営していた。ワインはすべて自然派。新聞記者がそれらを飲んで、記事を書いてくれた。一挙に自然派が世に知れ渡ったのである。


まだ、幾つかの新人自然派も登場していた。
本当に、ここアルデッシュが、今、面白い!!

また、出店はしてないけど、近所でもある醸造家、MAS LIBIAN マス・リビアンの美しいエーレーヌさんが来ていた。優しくかつ芳醇でエレガントなワインを醸す女性醸造家。
 

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