DOMAINE DE LA RECTORIE 訪問 

CPVリポート - DOMAINE DE LA RECTORIE 訪問 

DOMAINE DE LA RECTORIE 訪問 

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自然派ワイン情報
執筆 : 
ITO 2008-6-3 14:54
地中海の碧い海と空、そしてシスト土壌が醸すテロワールワイン


繊細でミネラルなワイン   ドメーヌ・ド・ラ・レクトリ    地中海とバニュルスの街を見下ろす葡萄園  


海と山がくっ付いている。こんなに美しい景色の葡萄園を見たことがない。雄大で繊細な美しさ。人間的で野性的。海と山。美しい景色と厳しい土壌。諸々のコントラストが醸しだすワインのスタイルだ。上品で繊細な中にミネラルがしっかり存在した実にすばらしいワインだ。他では絶対にみられないユニークなスタイルのワインを造りだす。

詩人の心と鉄人の強靭な精神が必要
そんなワインを造るには、偶然にはできない。詩人のような繊細さと鉄人のような強靭な精神を備えた人でなければ出来ないスタイルだ。それらを備えているのがパルセル兄弟ファミリーである。
今日は2男のピエールさんファミリーが迎えてくれた。兄弟の中でも最も繊細でやさしい心の持ち主だ。
写真芸術家でもある。

別世界のワインの物語
雑草も生えないようなシスト岩盤の山が土壌だ。
葡萄が生息するのに実に厳しい条件だ。根ッ子がシスト岩盤の隙間に入り込んで根を伸ばしている。
まず岩盤にへばりついて、そして岩盤を徐々に打ち砕いて下に伸びている。葡萄の生命力は凄いものだ。
ここでは、ボルドー、ブルゴーニュの理論は通じない。別世界のワインの物語だ。



美しい景色とは正反対に葡萄木は過酷な条件の中で葡萄を実らせてくれる。




時々、シスト岩盤が崩れ落ちることがある。それでも葡萄木は岩盤にへばりつき自分の使命を果たすべく頑張り続ける。
感動せざるをえない。この葡萄木の努力の結晶が一滴のワインとなる。 
ユニークなスタイルのワインが出来上がるのは当たり前だ。

元気が必要な時に飲みたいワイン
頑張らなければいけない時、疲れた時に飲みたいワインだ。
元気が出そうな気になる。

葡萄木、シスト、景観、人
葡萄木がこんなに頑張れるのも、こんなに美しい景色を見ているからだろう。そして、その努力をじっと見守ってくれる、やさしい心をもった人がそばで支えてくれるからだろう。頑張れ!!葡萄!!














BANYULS・バニュルスの未来に大きな道しるべ


パルセ・ファミリーはバニュルスの名門であり新参者だった。

パルセ家は1800年代よりバニュルスに住みワイン造りをしていた。しかし、現当主のおじいさんは優秀過ぎた。ポリテクに入学。日本でいえば東大のような存在。卒業後、パリにて電話線の会社を設立。一流企業に成功を収める。
しかし、敬虔なるクリスチャンのおじいさんは質素な生活を信条として孫達に、バニュルスの生活の事、人生で大切な事を常に語っていた。 



26歳のマーク、パリを離れバニュルスでの人生を決意
エールのお兄さんのマークは重大な決意をした。26歳の時だった。おじいさんから話を聞いていた、家族の原点であるバニュルスの家に戻ることを決意。1974年、一つ年下のピエールは若干25歳だった。1980年には弟のチェリーも参加。それまで、曾おばさん(99歳まで生きた)が孤軍奮闘して守ってきたレクトリーが活気を蘇らせた。当時はすべて農協に葡萄を売っていた。しかし、農協の経営に陰りが見え出した頃だった。当時のバニュルスの農家と農協は、売れなくなった酸化ぎみの天然甘口ワインを何の疑問も持たずにせっせと造り続けていた。


農協脱退を決意
新参者であり、おじいさん譲りの経営感覚を持ち備えていたパルセ兄弟は農協から脱退することを決意し、1984年より自分達でワインを造り、RECTORIEの名で販売を開始した。





目的はバニュルスの偉大なテロワールを表現するワイン造りだ。
バニュルスのテロワールはボルドー、ブルゴーニュにはできない偉大なるワインの可能性がある。パルセル兄弟はこの偉大なテロワールが、まだ世界の人達に知られていないことに喜びと遣り甲斐を見た。それまで、ここバニュルスでは超完熟し過ぎた、焼けたワイン、アルコール香のするワインがほとんどだった。スティル・ワインで酸、ミネラル、果実味のバランスのあるワインは当時皆無だった。
天然甘口ワインは、酸化臭、酸化色のものばかりだった。テロワールの表現とは程遠い存在のワインばかりだった。これらの改良に乗り出した。        

   




RECTORIEの館の窓から見た葡萄園、この山全体がシストの岩盤土壌だ。
1−CUVEE ARGILE BLANC アルジル AOC COLLIOURE BLANC
フレッシュな酸、完熟感のある果実味,すべてを支えるミネラル感。どこにもないスタイルの完璧な白ワイン.シスト独特のミネラルが特徴。

葡萄品種            
グルナッシュ・グリ80%     
ブルナッシュ・ブラン20%               
平均樹齢50歳        
収穫量/H 20HL/H   

手摘み カジェット箱 空圧プレス
樽発酵、樽熟、新樽20%
シュール・リにて熟成


2-ROSE
赤に近い薄いルビー・ロゼ、ベリー系の果実味、辛口でフレッシュさもある。勿論、シストのミネラルがきっちりしめてくれる。食事合わせたいロゼだ。他に類のないロゼのスタイル。


葡萄品種 
グルナッシュ、カリニャン、シラー、クノワーズ
平均樹齢50歳
翌年4月に瓶詰

一部一晩のマセラション後プレスにかけ、そして樽発酵、樽熟、
10%の新ダル、シュール・リ、バトナージ。





3-COTE MERE コテ・メール


今まではコリウール赤は、区画別に名前をつけて出していたが、それぞれの区画の収穫量をさらに下げたことにより区画別ワインの出荷が困難になってきた。よりシンプルに、高品質にする為に2種類の赤ワインに集中することを決意した。
気軽に飲める果実味を中心のワインをCOTE MEREコテ・メールとして、テロワールを最大限に発揮したワインをCOTE MONTAGNE コテ・モンターニュとして出荷することを決めた。
実に心地よい酸をともなった熟した果実味が中心 
勿論、シストからくるミネラルが背骨を構成している。

葡萄品種 
グルナッシュ50% 、カリニャン25% 、シラー25% 

樽熟70%、フードル(大型木ダル)30%
   


4-COTE MONTAGNE コテ・モンターニュ
パルセ兄弟が永年かけて完成度をあげていた芸術作品。
過酷なシスト土壌から、こんなにも繊細で上品なワインが出来上がる。まさにテロワールと人との共同芸術の域だ。
シスト土壌が濃縮感と透き通ったミネラル感を与えてくれる。多くの古木が上品さと繊細さを、収穫日の決断がフレッシュな酸をも与えてくれる。これぞバニュルスのテロワール・ワインだ。

葡萄品種 
カリニャン 27%  
ルーサンヌ 12%  
クノワーズ 35%
ルーサンヌ 12%
ムールヴェードル11%
グルナッシュ 15%

フードル熟成70%、樽熟成30%
18か月熟成、平均樹齢50歳




VIN DOUX NATUREL 天然甘口ワイン、酒精強化ワイン
これもパルセ兄弟が改良したワインである。
褐色化した 酸化臭のしたバニュルスが売れなくなった



5- PARCE FRERE - パルセ・フレール

この天然甘口ワインは、ルビー色である程度の酸も備えて いる、フレッシュな果実味豊かな甘口赤ワイン。
酒精強化の時期を、マールがまだ葡萄の房の状態の時にア
ルコールを足している。フリーランのみ使用。





6- LEON PARCE - レオン・パルセ

最初の原料ワインは同じ、プレスワインも足して樽熟成を 10か月したものがレオン・パルセである。
















奥さんの手料理とワインが最高に美味しかった。

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